ショーン・コネリーの自伝が、さっぱり売れてない理由は?
2008年10月10日 12:00
[映画.com ニュース] 8月21日に発売されたサー・ショーン・コネリーの自伝「Being a Scot」の売上げが低迷している。一説によると、これまでにわずか5000部しか売れていないという。
売れない理由はどうやらその内容にあるようだ。同書は、タイトルからも推測できる通り、スコットランド人であることに何よりも誇りを抱いているコネリーが展開する一種のスコットランド論になっており、ファンの多くが期待するジェームズ・ボンドや映画の話にはほとんど触れていないらしい。
今年は「007」の生みの親イアン・フレミングの生誕100周年にあたるからなのか、3代目ジェームズ・ボンドの俳優ロジャー・ムーアも9月下旬に「My Word is My Bond」という自伝を出版している。こちらはタイトルでもボンドを謳っている通り、「007」の話が多いようで、すでに発行部数ではコネリーを上回るのではないかと言われている。
ジェームズ・ボンド専門誌「007」のエディター、グラハム・ライは、コネリーの失敗はパーソナルなことを書かなかった点にあると指摘し、「ロジャー・ムーアの本のほうが読みやすくて面白くて、ハリウッドの裏話が満載なので売れることは間違いない」とコメントしている。