丸の内が「アクターズ・スタジオ」に!「おくりびと」トークイベント
2008年9月29日 12:00
[映画.com ニュース] 今年9月の第32回モントリオール世界映画祭でワールドコンペティション部門グランプリを受賞した、本木雅弘主演の「おくりびと」(滝田洋二郎監督)が日本でも観客動員100万人を突破。9月27日、東京・有楽町の丸の内ピカデリー1にて、同作の大ヒット記念トークイベントが行われ、緊急来日したモントリオール映画祭審査委員長のマーク・ライデル監督と滝田監督による対談が実現した。
ライデル氏と言えば、俳優業や監督業(「黄昏」)のかたわら、ジェームズ・ディーン、マーロン・ブランド、ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノら数多くの名優を輩出したアメリカの名門俳優養成学校の西海岸支部「アクターズ・スタジオ・ウェスト」の芸術監督を務める人物。
「おくりびと」のグランプリ受賞についてライデル監督は「テーマはシリアスでしたが、ユーモアにあふれ、優雅で温かい描写が受賞の決め手。審査員の間ではほとんど対立意見はなかった」と審査の実状を明かし、「もし私が日本語を話せたら、(今ここで)どれほど彼の仕事が素晴らしいものかを伝えたい」と滝田監督の手腕をあらためて絶賛した。
一方、滝田監督は納棺師を描くにあたり、実際の納棺の儀式に何度か立ち会ったそうだが、「現場で見た感動をどう伝えるか、いかに観客の皆さんの気持ちに残る作品になるかを考えて撮りました」と撮影当時を振り返った。
そして話題は俳優への演出論へ。ライデル監督が「私は常々、俳優には『大胆になれ』と言っています。なぜなら俳優にとって最も素晴らしい瞬間は、彼らの隠れていた部分がさらけ出された時だから。監督というのはそれを引き出す役目を担っていて、滝田さんはそれを実践していたと思います」と分析すれば、滝田も「大切なのは俳優が仕事をしやすい現場を作ること。俳優というのは現場に入り、共演者がいて初めて(演技)“モード”に入る。僕はそこで生まれる何かをすくい取りたいと思っています」と独自のこだわりを明かし、ライデル監督と意気投合していた。
「おくりびと」は現在公開中。
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