この冬「ハリポタ」は1回休み。代打に指名された映画2本とは?
2008年9月4日 12:00
[映画.com ニュース] 当初、今年の11月に公開される予定だった「ハリー・ポッターと謎のプリンス」が、09年の夏に延期になったことは、ハリウッド始め世界中の興行関係者に大きな打撃を与えている。
ここ日本でも状況はまったく一緒で、「謎のプリンス」は、興収100億円前後が確実に計算されるドル箱シリーズの1本として、丸の内ピカデリー1を筆頭とする松竹・東急系の劇場を中心に、この11月22日から09年2月上旬頃までの拡大公開が予定されていた。が、この度の公開延期で、興行側の目論見は完全に狂ってしまった。
もちろん、「ハリポタ」級の大作映画はそう簡単に取り替えが効くはずもなく、この100億円の穴を埋めるのはとうてい無理。だが、何かが「ハリポタ」の代役を務めなければならない。
そこで、当初「ハリポタ」が予定していた興行期間に、2本の映画があてがわれることになった。まず、11月22日に丸の内ピカデリー1系で封切られるのが「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」。ベン・スティラーが監督し、自身の他にジャック・ブラックやロバート・ダウニー・Jr.らが出演する戦争コメディ。全米では8月に公開され、もうすぐ1億ドルに達しそうなヒット作である。
もう1本は、リドリー・スコット監督がレオナルド・ディカプリオとラッセル・クロウを迎えて撮ったスパイ・アクション「ボディ・オブ・ライズ」。全米で10月公開の同作が、12月20日から同じく丸の内ピカデリー1系で公開される。この作品は、当初「ハリポタ」の後、正月2弾で公開が予定されていた作品だが、2カ月以上繰り上がっての公開となる。
何とか、2本合わせて100億円の穴をできるだけ埋めて欲しいものである。