押井守監督が日本のアニメの未来を見据えた「攻殻機動隊2.0」初日
2008年7月14日 12:00

[映画.com ニュース] 「マトリックス」のウォシャウスキー兄弟らに影響を与え、押井守の名を世界に知らしめた95年公開作「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」に最新デジタルエフェクトを導入、押井監督自らが映像とサウンドを完全リニューアルした「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0」が、7月12日に初日を迎えた。東京・新宿ミラノ3では、押井守監督、田中敦子、大塚明夫、榊原良子が登壇。気温35度を超える猛暑日にも関わらず客席にあふれかえった熱心なファン(遠くは鳥取県から!)を前に、トークショーを繰り広げた。
「公開当時に、あまりスクリーンで見てもらえていない作品だと思い出した」ことが、「攻殻機動隊2.0」を手がけるきっかけになったという押井監督。「この作品には、今後に繋がる数々の試みが入っている。これから自分がどんな映画を作っていくか、日本のアニメーションがどう変わっていくか。未来を見据えた上での仕事です」と、リニューアルに込めた想いを語った。
声優陣は、新録音となったアフレコのエピソードを披露。中でも、オリジナル版の家弓家正に代わって“人形使い”を演じた榊原良子のプレッシャーは相当だったようで、押井作品に欠かせない大ベテランにも関わらず、「テストの際にはヒザが震えていました(笑)」と明かした。
「新作(『スカイ・クロラ』)の直前に、別の作品の初日があるのはすごく不思議。『スカイ・クロラ』に関してはいまは淡々とした心境。もう少し経つと焦りが出てくるかもしれませんが(笑)」と、少しナーバスな様子を見せた監督に、大塚が「観客の皆さん! 監督が不安にならないように(観客動員の)ご協力をお願いします!」とフォロー。会場の大きな拍手とともに、トークショーは幕を閉じた。「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0」は現在公開中。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
人生にぶっ刺さる一本
【すべての瞬間が魂に突き刺さる】どうしようもなく心が動き、打ち震えるほどの体験が待っている
提供:ディズニー
ブルーボーイ事件
【日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化】鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
プレデター バッドランド
【ヤバすぎる世界へようこそ】“最弱”ד下半身を失ったアンドロイド”=非常識なまでの“面白さと感動”
提供:ディズニー
あまりにも凄すぎた
【“日本の暗部”に切り込んだ圧倒的衝撃作】これはフィクションかノンフィクションか?
提供:アニモプロデュース
盤上の向日葵
【「国宝」の次に観るべき極上日本映画に…】本作を推す! 壮絶な演技対決、至極のミステリー、圧巻ラスト
提供:松竹
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ