早大OB森元首相も駆けつけた!「ラストゲーム/最後の早慶戦」シンポジウム
2008年5月20日 12:00
[映画.com ニュース] 太平洋戦争最中の1943年10月16日に行われ、今も語り継がれる大学野球伝説の一戦を映画化した「ラストゲーム/最後の早慶戦」。先日、慶応大学にて行われた先行試写会に続き、5月19日、今度は東京・早稲田の早稲田大学にてシンポジウムが行われ、主演の渡辺大、柄本佑、原田佳奈、宮川一朗太、神山征二郎監督、早慶戦に慶応ナインとして出場した松尾俊治氏、岩本憲児氏(早稲田大学教員)、安藤紘平氏(早稲田大学教授)が登壇した。
本作は、太平洋戦争によって、敵国のスポーツとして野球を行うことを禁止された早稲田大学、慶応大学の両野球部員たちが、学徒動員として招集がかかる中、出征の9日前に試合を決行したという実話を基にした感動作。
早大生、早大OB生を前に、渡辺は「やりたい野球をやれない辛さをひしひしと感じながら、両校の名に恥じぬようにとやらせてもらった」と挨拶。日大芸術学部出身だという神山監督は、「早慶どちらでもない私が監督をすることで、失敗の許されない、ものすごく大事なものを任されたと大変緊張した」と、その重圧を明かした。
一方、昨年早大を卒業したばかりの柄本は、本作で父親の柄本明と共演しており、「共演自体は初めてではないけれど、これだけ長期間一緒の撮影は初めてだった。見られている感じが怖くて、すごく緊張した」と、語って笑いを誘った他、早大中退という宮川は、「慶応側には、慶応出身の三波豊和さん、石坂浩二さんが揃っていて、僕は中退した人間だけれど、現場でも早慶戦を意識していた」と語り、早大生たちから拍手が送られた。
なお、会場には早稲田OBの森喜朗元首相も駆けつけ、学生らと共に試写を鑑賞。「隣で見る家内には“堂々と泣くぞ”と言ったが、実際にハンカチがぐしょぐしょになってしまった。改めていろいろなものを教わった」と、ハンカチを握りしめて興奮気味に語った。
「ラストゲーム/最後の早慶戦」は8月より全国公開。