ベルリン映画祭出発前の吉永小百合が、「母べえ」大ヒット御礼

2008年2月7日 12:00


日本の母べえから世界の母べえへ
日本の母べえから世界の母べえへ

[映画.com ニュース] 1月26日に封切られてから2週間足らずで約70万人を動員した「母べえ」の大ヒットを記念して、2月6日、東京・有楽町の丸の内ピカデリー1にて、主演の吉永小百合山田洋次監督、子役の志田未来佐藤未来による舞台挨拶が行われた。

母べえ」は、黒澤明監督作品のスクリプター(記録係)として知られる野上照代氏の自伝的小説「父へのレクイエム」の映画化で、第2次大戦直前の昭和15年、夫が治安維持法で投獄された主人公の野上佳代(吉永)が、2人の娘のために激動する時代を強く生き抜く姿を描いた家族ドラマ。

本作は特に高年齢層への受けが良く、この日も平日の日中のため場内は年配客が大半だったが、登壇した山田監督は「夕方以降の回も、仕事が終わった若者や学生たちが来てくれれば」と若い世代へメッセージを送った。

吉永も、先週末の雪の中、自ら映画館に足を運んだエピソードを語り、「隣の席に両親と連れ立った9歳の女の子が来ていて、画面に見入っていた。週末や夜には、若い方や子供たちにもぜひ見ていただきたい」とアピール。「志田未来ちゃんと同じ歳の時に初めて映画に出て、女優を続けていますが、この映画ほど毎日祈るような思いでいる作品はありません」と万感胸に迫るといった様子だった。

また、同作は今日7日から開幕の第58回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品が決まっており、舞台挨拶後にベルリンに向けて旅立つという吉永は、「世界の人たちにも『母べえ』の描く家族の思いを分かっていただけるようにアピールしてきます」と舞台挨拶を締めくくった。

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