“ゆるキャラ”荒川良々がなぜか毒舌!?「全然大丈夫」初日
2008年1月28日 12:00

[映画.com ニュース] 無器用な3人の男女の三角関係を描いた“恋のユル騒ぎムービー”「全然大丈夫」が1月26日、初日を迎え、渋谷のシネクイントにて、主演の荒川良々、木村佳乃、藤田容介監督による舞台挨拶が行われた。
世界一怖いお化け屋敷を作るという夢を持つ古本屋の長男、照男(荒川良々)。だが夢の実現には遠く、今は植木屋でアルバイト中の身で能天気な毎日を過ごしている。幼なじみのサラリーマン、久信(岡田義徳)からもお説教される始末の照男だが、手先が不器用な絵描きのあかり(木村佳乃)が現れたことから、彼の日常に変化が起こり始める。
荒川は開口一番「舞台挨拶はイヤなんですけど……、(映画は)頑張りました」とマイペースな発言で会場を沸かせる。さらに劇場用映画初主演で、たくさんの取材をこなした荒川は公開初日までの長い宣伝を乗り切ったことについて、「取材もイヤでしたね。口コミで広がってくれた方が嬉しいです。でも仕事ですからね」と、朴訥(ぼくとつ)なキャラとは裏腹な毒舌を繰り広げ、さらに会場は大ウケした。
そんな荒川との共演を楽しんだ木村が「照男がお汁粉を持ってくるシーンのテストで、荒川さんが“お待たせしまくらちよこ(島倉千代子)”って言ったんですよ。それだけでもおかしいのに、セリフを噛んだのがツボに入っちゃって。ずっと笑ってました。他にも結構ヘンな噛み方してましたよね?」と荒川に話を振ると、荒川は「ワザとです。作戦です」とニヤリ。これには木村も「ウソだ!」と爆笑した。
本作のテーマにちなんで「勝たないで幸せになる方法」を聞かれると、「始めから負けたみたいな感じでいけば、いいんじゃないですか。負けたら負けの道が広がっていく」(荒川)、「私もそう思う。母から“負けるが勝ち”と教えられてきたので、そう思い続けて生きてます」(木村)と荒川をフォローした。
最後に、荒川が部長を務める“全然大丈部”の名誉部員が発表され、オリジナルのちくわ型ハンコの贈呈式も行われた。
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