「彼らのような男の背中を撮りたかった」坂口拓の監督デビュー作「魁!!男塾」
2008年1月25日 12:00

[映画.com ニュース] 85年から週刊少年ジャンプに連載され、単行本2600万部を売り上げた宮下あきらの人気漫画「魁!!男塾」がついに実写映画化。本作において監督・脚本・主演・アクション監督の1人4役を務めた坂口拓に、その熱い思いを語ってもらった。
「魁!!男塾」は、“男とは何であるか”を追求する創設300年の私塾「男塾」を舞台に、主人公・剣桃太郎らが、教官、上級生、外部からの侵略者らと戦い、成長していく姿を描いた破天荒なアクションドラマ。本作でメガホンをとった坂口監督は、「長編監督デビュー作は自分の大好きな作品、つまり『男塾』を撮ることを決めていた」という。「自分自身が男塾の塾生のような単純な馬鹿だったからだと思うんですよね。馬鹿だからこそ純粋でかっこよくて、強くなれて、ああいう奴らの生き方が好きなんですよね。自分はさすがに男塾の塾生までは馬鹿になれないですけど、彼らのような男の背中を撮りたいなって思っていたんですよ」
「男塾」というと、壮絶な暴力描写ゆえに、実写化は不可能と言われ続けてきたアクション漫画だが、バトル以外でのドラマ部分においては、漫画では端役の秀麻呂を観客目線ということで中心に据えるなど、映画化に際しての工夫も凝らされている。「お客さんの目線が必要だと感じていたんで、秀麻呂の役を大きくすることは自然と決まりました。でも、シナリオを作るときに断腸の思いで削ったストーリー、キャラクターがたくさんあります。今回出なかったJ(ジェイ)はパート2では、当たり前のようにいきなり出てもらいたいと思ってます(笑)」
本作で主演も兼ねた坂口監督は「やはり純度100%のアクションというのをやりたかったし、男同士の殴り合いを撮りたかった」と語る。「予算が無くて、撮影期間も3週間という条件だったので、突き詰めたアクションをやるんだったら、辛いけど自分がやるしかないですからね。生意気を言うようですけど、いま自分がアクション監督という肩書きを捨ててしまうと、誰も若いヤツでアクションをやらなくなると思うんですよ。いまの日本でアクション俳優っていませんから。自分の身体が動くうちは、セリフじゃないですけど血ヘドを吐いてでも、立ち上がってやるしかないと思ってます」
「魁!!男塾」は1月26日よりロードショー。
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