「全然大丈夫」藤田監督がココリコ田中に書いた手紙とは?
2008年1月18日 12:00

[映画.com ニュース] 「アキハバラ@DEEP」「東京タワー/オカンとボクと、時々、オトン」など、その独特なキャラクターが人気の個性派俳優・荒川良々を主演に迎えて描く「全然大丈夫」。本作の監督・脚本を務める藤田容介監督に話を聞いた。
荒川が所属する劇団、大人計画の結成期より、オープニング・劇中映像を手がけてきた経歴を持つ監督は、「荒川君のキャラクターを活かして、能天気で間抜けな奴を主人公にして、そこから起こる喜劇を作りたかった」と語る。映画は、人を怖がらせるのに熱中している古本屋の長男・照男(荒川良々)と、幼なじみの久信(岡田義徳)、ドジで不器用な絵描きのあかり(木村佳乃)を中心に、彼らを取り巻く人々の少々変わった日常がゆったりと描かれている。「僕は1人の人間を追いかける話より、たくさんの人間がごちゃごちゃ出てくる方が好き。今回も主人公が3人ですし、1~2シーンぐらいしか出てこない脇のキャラクターも印象に残るようにしたかったんです」
ココリコの田中直樹が扮する骨董修復職人の湯原も、本作の中でカギとなる人物だ。「いわゆるイケメン俳優が演じてしまうと、映画が安っぽくなってしまう危険性のある役なんですけど、かといって全く二枚目的要素がないのも説得力に欠けるんです。そう考えたときに田中さんがドンピシャだった」と湯原役のキャスティングの重要性を語り、「田中さんに断られたらこの映画の構想自体が厳しくなると思って、(出演依頼の)手紙書いちゃいました(笑)」と、売れっ子お笑い芸人に“ラブレター”を出していたことを告白した。
本作は、試写を見た関係者から「癒される映画」と評されているそうだが、監督は「この映画を撮ろうとした当時は、“癒し”とか“憩う”というテーマを扱おうとした意図はなかったんですね」と本音を明かす。「でも今の世の中で生きていると、気持ちがささくれ立ったりすることが多いので、そういう時に見ると気持ち良くなれる要素はあると思います。でも映画自体はバカバカしいギャグの多い、気楽な内容なので、まずは楽しんで見て欲しい」とメッセージを送った。
「全然大丈夫」は1月26日よりロードショー。
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