ショーン・ペンが、今年のカンヌ国際映画祭審査員長に決定!
2008年1月7日 12:00
[映画.com ニュース] 映画作家としても活躍している俳優ショーン・ペンが、今年の5月14日から25日にかけて12日間開催される第61回カンヌ国際映画祭の審査員長に決定した。1月3日に映画祭事務局から正式に発表されたもので、ペンが選ばれたのは、映画祭側がアメリカ左翼系を支持しているとの評判を広めるためだと見られる。
「ミスティック・リバー」でアカデミー主演男優賞を受賞しているショーン・ペンは、過激な左翼主義者として知られ、アメリカ軍のイラク侵攻に関してジョージ・W・ブッシュ米大統領を公然と非難、侵攻前にイラクを訪れたほか、05年には首都テヘランで取材を敢行したことでも知られる。一方の映画祭側も、04年にブッシュ大統領を批判したドキュメンタリー映画「華氏911」に最高賞パルムドールの栄誉を与えている。
今回の発表についてペンは「カンヌ国際映画祭は、世界的な映画製作の活性化に努めてきた。才能ある監督による、思慮に富み、挑発的で、感動的で、想像力溢れる作品を排出してきた。映画製作の新たな波を発信し続けているんだ。今年の映画祭に参加するのが楽しみだよ」と映画祭を絶賛している。
なお、ペンの最新監督作「イントゥ・ザ・ワイルド(Into the Wild)」(日本公開は9月)は、米映画俳優組合賞の作品賞の位置を占めるアンサンブル演技賞にもノミネートされるなど、アカデミー賞でも有力視されている。