アン・リー監督作「ラスト、コーション」、台湾金馬奨7部門制覇!
2007年12月10日 12:00

[映画.com ニュース] 中国・台湾・香港など中国語圏の映画を表彰する伝統ある映画賞で、“台湾アカデミー賞”とも呼ばれる第44回台湾金馬奨の授賞式が12月8日、台北で行われた。今年のベネチア国際映画祭金獅子賞(グランプリ)を受賞した、アン・リー監督の台湾映画「ラスト、コーション」が、作品・監督・主演男優(トニー・レオン)・新人(タン・ウェイ)を含む最多の7部門を受賞した。
今年の金馬奨では、中国本土で大ヒットした2本の中国映画「トゥヤーの結婚」と「Blind Mountain」が、一度ノミネートされながら中国政府の意向で取り消され、物議を醸していた。
93年の「ウェディング・バンケット」、00年の「グリーン・デスティニー」に続く金馬奨受賞となったリー監督は、「私の思想や(映画の)スタイルの原点は全て台湾にある。映画を通して台湾を表現していきたい」と受賞の喜びを述べた。
同作は、第2次世界大戦中・日本占領下の香港と上海を舞台に、抗日運動に身を投じる中国人の女スパイ(タン・ウェイ)が、日本の傀儡政府の特務機関の中国人顔役(トニー・レオン)を暗殺する使命を受けるというショッキングな内容で、過激なセックス描写(中国本土ではカットされて上映)が国際的に話題を呼んでいる。
悲しき女スパイを演じたタン・ウェイが新人賞を受賞。彼女と激しいセックスシーンを演じたトニー・レオンが主演男優賞に輝いたほか、レオンの妻を演じたジョアン・チェンがオーストラリア映画「The Home Song Stories」での中国人移民役で主演女優賞に輝いた。
なお、同作は国際色豊かなスタッフが揃ったため、今年度米アカデミー外国語映画賞の受賞資格はなくなったが、全米のオスカーレース前哨戦の各映画賞でもさまざまな部門でノミネートされており、本番での受賞も期待されている。第44回台湾金馬奨の主要部門の結果は以下の通り。
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