織田“三十郎”「旧作に負けない」と豪語!「椿三十郎」初日
2007年12月3日 12:00

[映画.com ニュース] 正月映画の大本命「椿三十郎」が12月1日に初日を迎え、東京・有楽町の日劇1にて、主演の織田裕二、豊川悦司、松山ケンイチ、鈴木杏、森田芳光監督による初日舞台挨拶が行われた。
本作は、黒澤明監督と三船敏郎という日本映画屈指の名コンビによる不朽の傑作を、45年ぶりにオリジナル脚本のままリメイクした痛快時代劇。
「踊る大捜査線2」で実写の日本映画としては過去最高の173.5億円の興行収入記録を持つ織田らの登場とあって、会場は940席の9割以上を女性ファンが占める状態。登壇した出演陣に対する拍手は鳴りやまず、「ユ~ジ~!」という黄色い声援が飛んだ。森田監督は「(女子大の)文化祭みたいな雰囲気」と目を丸くすると、豊川も「『椿三十郎』のツバキにふさわしい女性ファンの方が大勢見に来てくれて嬉しい(笑)」とご満悦。
織田は「旧作に負けない『椿三十郎』が出来た!」と力強く黒澤超えを宣言。ちょうど1年前のこの日、同作はクランクアップ。“世界のミフネ”と比較され続けた1年間だったが、満員の観客の反応に手応えをつかんだ様子。話題の椿三十郎と室戸半兵衛の決闘シーンは、黒澤版では血しぶきが上がる伝説のシーンとして知られるが、「とても切なかった。人を斬りたくないけど、斬らなきゃいけない悲しさがあり、でも躊躇できないところが難しかった。監督も僕も悩んだが、前作にはなかったカタルシスが表現できた」と織田が語ると、森田監督も「一騎打ちのシーンは僕にも監督の意地があったので一生懸命考えた」と語った。
さらに、若侍の一人を演じた松山は「芝居中に何度も笑ってしまったが、それは全部監督が作り上げたもの。監督の演出アイデアは本当に面白くて、それが少し悔しかった(笑)」、三十郎に唯一もの申す睦田夫人(演じた中村玉緒は風邪のため急遽欠席)の娘を演じた鈴木は「こんなにおっとりとした役をやらせてもらったのは初めてで、『セリフを喋りながら、次のセリフを忘れてしまうのでは?』とヒヤヒヤした」とコメント。
最後に挨拶に立った織田が「玉緒さんに早く元気になってほしい」と発言すると、会場から温かい拍手が送られた。
なお、製作総指揮の角川春樹氏は興収目標を60億円としていたが、製作のテレビ朝日からそれを後押しする特番「満員御礼特番(正式タイトル未定)」が12月16日午後2時から放送されると発表された。
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