中井貴一らが零下30度の極寒撮影を語る「鳳凰/わが愛」
2007年9月26日 12:00

[映画.com ニュース] 03年公開の中国映画「ヘブン・アンド・アース」に主演した中井貴一が、プロデューサーと主演を兼任した日中友好35周年記念作品「鳳凰/わが愛」。9月25日、東京のホテル西洋銀座にて記者会見が行われ、中井貴一、ヒロイン役のミャオ・プゥ、ジヌ・チェヌ監督が来場した。
映画はジヌ監督が目にした新聞記事の実話を基に、満州事変、日中戦争と続く激動の中国で、囚人という身分でありながらお互いを求め合ったリュウ・ラン(中井貴一)とホン(ミャオ・プゥ)の30年にわたる恋愛模様を描く一大叙事詩。
昨年9月から中国本土で行われた撮影は、零下30度以下、総移動距離3000キロという苛酷な状況で行われたそうで、中井は「零下30度は冷凍庫と同じ気温。冷凍庫で作業している人たちは30分以上そこにいることはないそうだが、僕たちはそういう環境で毎日撮影していた」と極寒の中での撮影を振り返った。さらに本作ではプロデューサーも務めているが、「“プロデューサー”という言葉に何かと騙されていた。撮影中に泊まるホテルがひどくても、『予算を考えて。プロデューサーでしょ!』と言われると、ごもっともだと納得するしかなかった(笑)」と製作側の苦労も吐露した。
そんな中井について、ジヌ監督が「リュウ・ランが谷底に落ちるシーンの撮影中、こちらの不手際で中井さんの頭に木材が落下する事故があったが、中井さんは『監督を信頼している』と言って再度撮影に挑戦してくれた。そうやって私たちには監督と俳優の関係を超えた兄弟関係のような信頼感が生まれた」と感謝と尊敬の意を表すると、共演者のミャオ・プゥも「困難の多い撮影だったが、中井さんはいつも私たちを気遣かってくれた。その気遣いがあったからこそ身も心も温まり、非常に良い撮影現場になった」と中井の温和な人柄を高く評価した。
「鳳凰/わが愛」は11月3日より劇場公開。また、10月20日~28日に開催される第20回東京国際映画祭では特別招待作品として上映される。
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