パラマウント&ドリームワークスが次世代DVDにHD DVDを選択
2007年8月23日 12:00
[映画.com ニュース] 8月20日、米メディア企業バイアコム傘下のメジャースタジオ、パラマウント・ピクチャーズとドリームワークス・アニメーションが、今後発売される次世代DVDのフォーマットとして“HD DVD”のみを販売すると発表した。その選択理由は、次世代DVDディスクとしての機能性と製造コストの安さにおいて「HD DVDの明らかな優位性を確認した」とのこと。
両社はこれまで、HD DVDとブルーレイの双方をリリースする数少ないハリウッドメジャーだったが、今後は両社およびドリームワークス・ピクチャーズ、ニッケルオデオン・ムービーズ、MTVフィルムズ等のタイトルは全てHD DVDのみでリリースされることになる。ただし例外的に、スティーブン・スピルバーグの監督作品だけは、今後も双方のフォーマットでリリースされるという。
これでブルーレイ陣営は、ディズニー、フォックス、ソニー、ライオンズゲート、MGMの5社に。これまでユニバーサルのみだったHD DVD陣営にパラマウント(ドリームワークスを含む)が加わって2社になった。これまで双方をリリースしてきたワーナーが、最終的にどちらを選択するのか興味が持たれる。
次世代DVDのバトルに関して、米ロサンゼルス・タイムズ紙にコメントを寄せたアナリストは、ビデオフォーマットをめぐるVHSとベータマックスの10年戦争を引き合いに出して、「どちらの陣営が勝とうが、本当の敗者はどちらかのプレイヤーを買わなければならないユーザーになるだろう」と分析している。