トニー・レオン緊急来日。中越沖地震被災者へメッセージも
2007年7月20日 12:00
当初は共演の金城武、監督のアンドリュー・ラウと一緒に来日し、今月4日に行われた来日記者会見とジャパンプレミアに出席する予定だったトニーだが、ジョン・ウー監督の最新作「赤壁(原題)」(三国志の中でも有名な“赤壁の戦い”の映画化)の撮影スケジュールが天候不順のため変更になり、来日をキャンセルしていた。そのため、一度はあきらめたファンが急遽来日となったトニーを一目見ようと劇場に駆けつけ、平日の日中にも関わらず場内は満席となった。
「傷だらけの男たち」のトニーは、心に深い傷を追い、復讐のために人を殺めるという役どころ。そんな自身初の“悪役”を演じたことについて「演じてみて新鮮だったけど、劇中で人を殴ったりする暴力的なシーンは、実は監督にやってもらったんですよ。あれは僕ではありません(笑)」と冗談を交えつつも、「もし自分だったら、復讐することよりも人を許すことを選ぶ。そうすることで人生に安らぎが与えられると思う。皆さんにも、この映画を観て人を許すことを学んでほしい」と真面目に語った。
また、話が15日に起こった新潟県中越沖地震に及ぶと、「天災の前に人は無力だが、1日も早く落ち着いた暮らしが取り戻せるよう、前向きに生きてほしい」と被災者に向けてメッセージを送っていた。