ジブリ美術館が配給する「アズールとアスマール」監督が語る
2007年7月18日 12:00

[映画.com ニュース] 本国フランスで大ヒットを記録した「キリクと魔女」のミッシェル・オスロ監督が、新作「アズールとアスマール」について語ってくれた。本作は、海外の傑作アニメーションを日本に紹介する三鷹の森ジブリ美術館配給第2弾になる。
物語は中世のヨーロッパから始まる。青い瞳を持つ領主の息子アズールは、アラビア人の乳母ジェナヌの息子で、黒い瞳を持つアスマールと兄弟のように育つが、やがて離れ離れに。成長したアズールは、幼い頃に愛する乳母が聞かせてくれた子守唄に歌われる“ジンの妖精”を探すため、海を渡りイスラムの地へ向かうが、苦難の末たどり着いたアスマールの祖国では「青い瞳は不吉」とされ、アズールは人々に虐げられてしまう……。
アフリカ原住民を描いた「キリクと魔女」に続き、異文化を積極的に取り入れていることに関してオスロ監督は、「異文化を描いているという感覚はあまりなく、(文化や宗教が違っていても)あくまで世界の中の一市民ととらえています」と説明する。フランス出身の同監督は、幼少期をアフリカ・ギニアで過ごした体験が作品づくりにも反映されているという。「普段はアフリカに住み、休暇になるとフランスのニースに戻り、2つの違う国を体験できました。小さな頃からカトリック、プロテスタント、イスラムなど異なる宗教が存在することを知って育ったことは、私にとって非常にプラスになったと思います」
また、本作の日本語吹替版監修は「キリクと魔女」に続き高畑勲監督(「火垂るの墓」)が担当した。「非常に光栄です、尊敬する監督ですから。ジェナヌの子守唄がアズールとアスマールに対して何を伝えているのかが大切なので、そこは必ず日本語にしてもらうように頼みました。それ以外は何も注文はつけませんでしたが、素晴らしい吹替版になりました」。洋画は字幕版に限るという映画ファンも多いだろうが、監督も太鼓判を押す吹替版で物語をより深く楽しんでみてはいかが?
「アズールとアスマール」は7月21日より、シネマ・アンジェリカほかにて公開。
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