「シッコ」のプロデューサー、マイケル・ムーアのイラン行きを否定
2007年7月12日 12:00
[映画.com ニュース] 「ボウリング・フォー・コロンバイン」「華氏911」など、数々の問題作を生み出してきたドキュメンタリー映画作家マイケル・ムーアの新作「シッコ」(8月25日日本公開)。アメリカ医療制度問題にメスを入れた同作が、イランの首都テヘランで開催される第1回イラン国際ドキュメンタリー映画祭(10月15~19日)の国際コンペティション部門に招待されたことを受け、アメリカ国内では「マイケル・ムーアがイランに行く」との噂が流れ、物議を醸した。しかし7月2日、同作のプロデューサー、メガン・オハラがマイケル・ムーアの公式サイトにおいて、ムーアのイラン行きを公式に否定した。
「ムーアがイランに行くという噂は右翼系の人々が誤って吹聴しているだけであって事実無根、全くのでたらめ。この間違った噂は、ニューヨークの下水道にワニが現れるといった都市伝説のようなもの」とオハラは同サイトに記している。さらに「彼ら(右翼)は、ジョージ・W・ブッシュが有罪判決を受けた重罪人の刑期を軽減した件を弁護するのに時間を割くべきでしょう」と、ブッシュ大統領がチェイニー副大統領の元首席補佐官ルイス・“スクーター”・リビーの実刑を免除した件を指し、皮肉を交えて反撃している。