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カンヌ映画祭、今年のパルムドールの行方は?

2007年5月25日 12:00

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期間中は様々な映画誌が映画祭特別号を発行
期間中は様々な映画誌が映画祭特別号を発行

現在開催中の第60回カンヌ国際映画祭が、いよいよ終盤に差しかかっている。北野武も参加し、日本でも話題を呼んだオムニバス映画「To Each His Own Cinema」のお披露目も終わり、注目はコンペティション部門の大賞パルムドールの行方に移っている。

今年は22作品が賞を争っている中、既に16本の作品の公式上映が終わっている(現地時間5月23日現在)。このうち、映画祭開催前には予想もつかなかった反響を呼び、一躍台風の目となっているのが2日目に登場したルーマニアの新鋭、クリスチャン・ムングウの「4 Months, 3 Weeks And 2 Days」だ。この作品が長編2作目ということもあり、日本だけでなく世界でもほとんど無名だった監督だが、女子学生の堕胎というシリアスなテーマを選び、圧倒的な演出力で人間の尊厳と愛を描いたことで高い評価を集めている。

これを追うのがパルムドール受賞経験者、コーエン兄弟の「No Country for Old Men」。一方でウォン・カーウァイクエンティン・タランティーノの2人は、どちらもカンヌ常連ながら今回は苦戦の様相。これから登場する6本には韓国のイ・チャンドン、ロシアのアレクサンドル・ソクーロフ、2度パルムドールを受賞しているエミール・クストリッツァなどが並び、まだまだ目が離せない展開だ。

そして日本からの河瀬直美監督「殯(もがり)の森」は、全22本のうち最後の上映(現地時間26日夜)を控えている。10年前にもカメラドール(新人賞)に輝いた晴れ舞台で、さらなる名誉を勝ち取ることが出来るか。注目の受賞結果は、現地時間27日夜のクロージングセレモニーで発表される。

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