ドイツの悲劇“ドレスデンの空爆”を描く「ドレスデン、運命の日」
2007年4月17日 12:00

「トンネル」(01)で、ベルリンの壁に隔てられてしまった愛する人を取り戻すため、壁の下にトンネルを掘って東側から29名を脱出させたという実話を映画化したドイツ人監督ローランド・ズゾ・リヒター。新作「ドレスデン、運命の日」のPRで来日を果たした監督が、第2次大戦末期のドイツの悲劇“ドレスデンの空爆”について語ってくれた。
かつて“ドイツ一の文化と芸術の街”と謳われたドイツ東部の都市ドレスデン。本作は、この街の病院で働く女性看護師の視点で、敵国イギリス軍パイロットとの恋模様や、一夜にして街を廃墟と化した空爆の恐ろしさを描く戦争映画。映画化の動機を聞くと、「05年にドレスデンにある聖母教会が再建され、ドレスデンに対しての世論の注目が高まったと同時に空爆についても取り上げられるようになった。これまでドイツで第2次大戦をテーマに扱う場合、『ドイツには責任がある』という視点で描いていたけど、これだけ長いときを経ると、別の視点を加えていいのではないかと思ったんだ」と話す。
空襲で一夜にして街が焼き尽くされていくシーンは、戦争の悲惨さを如実に物語っているが、撮影について聞くと「ドレスデンの街に空襲時のまま瓦礫が残っているところにセットを組んで撮影したんだけど、それでは足らずケルン近郊の元兵舎を燃やして撮影した。そこでは4~5台の巨大な扇風機を使って風と煙を流し込み、ヒロインたちが360度炎に囲まれるという状況を作ったんだ。だから俳優は演技するというより、自分が置かれてる極限状況に自然に反応していたという感じだった。もちろん火傷などトラブルが起きないよう注意はしたけど」と、戦争の真実を追求する監督のこだわりを語ってくれた。
監督はこの映画を若い世代に見てほしいという。「戦争がどこかの時点で“歴史”になるのは仕方ない。だからこそ我々は、若い世代が過去を見るための“窓”を開けておかなければならないんだ。夢や希望を持つ若い人たちにこの映画を見てもらい、同じように希望を持っていた当時の若者の夢が一夜にして失われたという忌まわしい事実を知って欲しい」
「ドレスデン、運命の日」は4月21日よりロードショー。
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