21世紀のメルビル、「13/ザメッティ」のバブルアニ監督
2007年4月3日 12:00

05年ベネチア国際映画祭での新人監督賞受賞を皮切りに、06年米サンダンス映画祭など世界各地の映画祭で絶賛された話題作「13/ザメッティ」がいよいよ日本公開となる。17歳でグルジアからフランスに移住し、本作で衝撃的なデビューを飾った31歳の新鋭ゲラ・バブルアニ監督に話を聞いた。
耳慣れない「ザメッティ」という言葉は数字の“13”を意味するグルジア語。本作は、監督と同じグルジア移民の青年が“13”という運命の数字に導かれ、悪夢のようなゲームにたぐり寄せられていくさまをリアルに描いていく。そして、その作品の肝となるのは、13人の男たちが輪になって行う円形ロシアン・ルーレットだ。「いちばん最初のアイデアは、人間を操作する行為、あるいは極限状態に置かれた中での人間の関係を描きたかったんだ。そこで、頭に浮かんだのが13人のプレイヤーがサークルを組んで厳格なルールをもって行われるロシアン・ルーレットというアイデアだったんだ」
このロシアン・ルーレットのシーンがあまりにも強烈なために、つい忘れがちになってしまうのが、個性豊かなキャラクターたち。監督自身が全員をオーディションして選んだという役者たちの面構えが見事だ。「警察のボスを演じた俳優が、『あの人ってヤクザみたいだね』と言われたことがあったんだよ。闇の世界の男たちと、警察の人間というのはとても似通った世界に生きていると思うし、追う側と追われる側で立場の違いはあるけど命のリスクを冒して仕事をするところなどとても類似性のある仕事だと感じたんだ」
そんなバブルアニ監督の世界観は、仏フィルムノワールの巨匠ジャン=ピエール・メルビルの世界に通じるが、クランクイン前はメルビルの名前すら知らなかったという。「実はメルビルを発見したのは、この映画の撮影が終わる頃で、皆から映画の雰囲気に似てるから観た方がいいと背中を押されるような形で観たんだよ。メルビルは私が知らなかった最後のフランスの映画監督の1人というくらい発見が遅かったね(笑)」
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