「フランシスコの2人の息子」が描く、人気デュオの誕生秘話
2007年3月13日 12:00

ブラジルの人気兄弟ボーカル・デュオ、ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルチアーノが、貧しい家計のためにバスターミナルで歌い始めた幼少期から、全世界で2200万枚のCDを売り上げるトップアーティストに至るまでの過程を描いた「フランシスコの2人の息子」。本国ブラジルで527万人以上を動員し、興行記録を塗り替えた本作のブレノ・シウベイラ監督にインタビューした。
ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルチアーノの音楽の出発点は、幼少の頃、父親フランシスコから託された楽器を片手に歌い始めたこと。7人兄弟の貧しい家庭で、音楽といえばラジオから聞こえてくるものしか知らない父フランシスコだったが、「2人の息子をデュオにして、人気ミュージシャンにしたい」という夢を最高のかたちで叶えてみせた。監督は彼らの成功の秘訣をこう分析する。「フランシスコは、音楽の力というものを子供に伝えることができたんです。長男のゼゼは、単に父の期待に応えたのではなく、父の夢をそのまま自分の夢にもしてしまったんです。ですが、そんなゼゼを育てたのは、父であるフランシスコなんです」
日本では家族の絆の崩壊が叫ばれて久しいが、フランシスコと家族はともに過ごす時間を何よりも大切にする。「ブラジルでは、自分というものは父や母、兄弟たちから少しずつ受け継いで生きている存在だという意識がありますし、家族は愛情が強くなくてはならないと考えます。フランシスコはいつも息子たちの側にいて、貯えを払って楽器を買い与え、喜ぶ息子の姿を自分の喜びに変えてきました。そうしたことを通じて、子供が父親の夢を自分の夢にできたのだと思います」
製作にあたり、監督は当人や家族に細かく取材し、忠実に再現しようと苦心したそう。「撮影も実際に彼らが住んでいた場所で行いました。そうすると当時を知る住民たちが出てきて、撮影中にも関わらず『そこは違うんじゃないのか』と茶々を入れてくることもありました。それで俳優が怒ってしまったりして大変でしたね(笑)」
「フランシスコの2人の息子」は、3月17日より公開。
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