蜷川実花監督・土屋アンナ主演「さくらん」がベルリン映画祭へ!
2007年2月2日 12:00
同作は江戸時代の吉原遊郭を舞台に、伝説の花魁となったひとりの少女の成長と葛藤を描くストーリー。カラフルな写真で知られる蜷川監督がメガホンをとっただけあり、いまだかつて目にしたことの無い極彩色の吉原が見どころだが、蜷川監督は「綺麗な画になるのは確信していたが、この物語を映画として成立させることには自信がなかったので、“ストーリーを語る”ということに重点を置いて撮影しました」とデビュー作の撮影を振り返った。
一方、主演の土屋アンナは自分の役について聞かれ「自分には子供がいるのに、花魁役に入り込んでしまった(笑)。(蜷川)実花ちゃんは普段の私とは全く違う私を撮ってくれました」とコメント。撮影中の話を聞かれると「着物は母親が着付けをやっているので全く問題なかったが、かつらが重くて大変でした。実花ちゃんがどんどん飾りを入れてくるの」と話し、会場の笑いを誘っていた。
初監督作品を撮り終えての感想を「空虚な感じ。自分の力を出し尽くして、身体の中が空っぽになりました」と答えた蜷川監督だったが「まだ何も形になっていない段階から、この映画に参加してくれた人たちは、ある意味リスクを背負って参加してくれたんだと思う」と改めてキャスト・スタッフに感謝の意を表していた。「さくらん」は2月24日より関東地区にて公開され、3月3日より全国に拡大される。