大女優・香川京子、若尾文子が美の競演!巨匠・溝口健二を語る
2006年8月25日 12:00

黒澤明、小津安二郎と並び、日本が世界に誇る映画監督・溝口健二。没後50年にあたる今年、約15年ぶりとなる大規模な映画祭開催が決定し、そのプレイベントとして、8月24日、有楽町朝日ホールにて「没後50年 溝口健二 国際シポジウム MIZOGUCHI2006」なるイベントが催された。満員御礼の会場には、スペインのビクトル・エリセ、中国のジャ・ジャンクーら溝口映画に影響を受けた国内外の映画監督の他、溝口作品で主役を演じた香川京子、若尾文子が艶やかな着物姿で登壇し華を添えた。
マスコミ向けの2ショット会見に臨んだ大女優2人は、溝口監督について「とても厳しい方だったけれど、そのおかげで今の自分がある」と口を揃え、当時の様子を懐かしそうに振り返った。「祇園囃子」「赤線地帯」の2本に出演した若尾は、「『女優は官能的であれ。何もしなくていい、その人物になればいい』と言われたことが今でも心に残っている」と語り、「大仏様のような大きな存在だった」と畏敬の念を表した。また、溝口の代表作「山椒太夫」「近松物語」で卓越した演技力を見せた香川は、演技指導について質問されると「リアクションを大事にする方で、『反射して下さい! 反射してますか?』としょっちゅう言われました。それが芝居の基本だと教わりました」と巨匠の演出方法を明かした。最後に、9月に開催される映画際に関して「若い方々に是非見て欲しい。溝口監督の人間を見る目を感じていただきたい」と溝口作品の素晴らしさをアピールした。
映画祭「溝口健二の映画」は、恵比寿ガーデンシネマにて9月9日から10月20日まで開催。ラインナップは代表作をそろえた全19作品で、そのうち後期8作品を全てニュープリントで上映する。約1年かけて全国を順次巡回開催していく。
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