戦場でたくましく生きる子供たちの実情を描く「亀も空を飛ぶ」
2005年7月19日 12:00

監督処女作「酔っぱらった馬の時間」から一貫して過酷な状況下にあるクルド人たちの姿を描いてきたイランの新鋭バフマン・ゴバディ監督の新作「亀も空を飛ぶ」の日本公開に先立ち、ゴバディ監督が来日。7月19日、東京・神保町の岩波シネサロンにて記者会見を開いた。
戦争で荒廃した大地にたくましく生きる子供たちをリアリズムと幻想的なタッチを織り交ぜながら描いた本作だが、ゴバディ監督は「この映画を撮る前はアメリカとイラクの戦争のせいで、とにかく落ち込んでいました。ですが、映画の中の子供たちが、撮影中毎日楽しく過ごす姿を見て、『彼らの方が毎日つらいはずなのに、私が落ち込んでいる場合ではない』という気分になりました。彼らの笑顔は世界一美しい笑顔です」と撮影中の子供たちについて熱く語った。
また、一風変わったタイトルについては「世界中どこへ行っても聞かれるのですが、これは子供を背負っている女の子が亀に見えてきたので、このようなタイトルにしました。『不可能なものは何もない』という意味にも取れますね」とコメント。次回作はトルコで生活するクルド人の話で、少し哀しいものになるというゴバディ監督。イラン国内では資金集めが非常に困難なため、国外の資本で撮影することも示唆していた。「亀も空を飛ぶ」は9月17日、岩波ホールにて公開。
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