窪塚洋介、すっかり謙虚になって新作の会見に
2005年5月3日 12:00
昨年6月に自宅マンションの9階から転落して重傷を負い、俳優活動を休止していた窪塚洋介の復帰作となる「同じ月を見ている」の製作発表会見が、4月28日に東京・赤坂プリンスホテルにて開かれた。
本作は、窪塚が扮する研修医の主人公と、幼なじみの男女の愛や友情を描くドラマ。土田世紀の同名原作コミックを映画化したもので、窪塚にとっては2年ぶりの主演作となる。「GO」「凶気の桜」「魔界転生」など東映作品と縁の深い窪塚は、「復帰先はうちで」という東映のラブコールに「東映さん、ありがとう。とにかく嬉しかった」と応え、「落っこちる前にいろいろ言ったが、それが全部自分に返ってきた。この2年間で周囲から余計なものがなくなり、役者という仕事や家族、友達といった本当に大切なものが残った」と、かつてのようなエキセントリックな言動は鳴りをひそめ、「1つの仕事をして99のメッセージを送るより、99の仕事で1つのメッセージを送るほうが伝わるんだということがわかった」と、すっかり謙虚で落ち着いた様子に。映画の中には山火事のシーンがあり、アクションも要求されるが「捨て身でやるのみ。今はまだ、走るのは子供のほうが速いくらいですが」と、まだ体が完治していないことも明かした。
メガホンを握るのは「バトル・ロワイヤルII」で父・欣二の跡を継いだ深作健太で、共演に「インファナル・アフェア」シリーズのエディソン・チャン、黒木メイサ、山本太郎と、キャスト、スタッフともフレッシュな顔ぶれ。29日にクランクインし、6月下旬にクランクアップ。11月ロードショーの予定。