被験者は自分!体当たりドキュメンタリーの監督が来日
2004年10月19日 12:00
「人はマクドナルドのみで生きていけるのか?」という素朴な疑問を解決すべく、監督自らが被験者となり、ファーストフードを食べ続けるさまを追った異色のドキュメンタリー「スーパーサイズ・ミー」。公開に先駆け、監督のモーガン・スパーロックが来日し、10月15日、東京・外苑前のカフェ「OFFICE」にて記者会見を行った。
映画は「1カ月間、3食マクドナルドのみで過ごす」「(Lサイズより大きい)“スーパーサイズ”を勧められたら断ってはいけない」「スタート時に自分の健康状態を記録しておく」など、細かいルール設定をして行われた実験を追跡。最初は意気揚々と撮影に臨んだ監督だが、体重はどんどん増え、健康まで蝕んでいく。「なぜ自ら被験者に?」という質問に対し監督は、「他の人に頼んで、カメラが回っていないところで隠れてブロッコリーやアスパラガスを食べられたら困るからね」と笑顔で回答。また、最近のドキュメンタリーブームについては、「世界中の人々がメディアからの情報に疑問を持ち始めた兆候だと思う」と語り、「ドキュメンタリーは作り手が自由に自分の意見を言える最後の聖域」と語った。本作は05年正月、シネマライズにて公開。