3食マクドナルドだけで過ごしたらどうなる?という映画がヒット中
2004年6月1日 12:00
いま、全米で公開中の低予算映画が、ファーストフード業界を震撼させている。今年のサンダンス映画祭に出品され、ドキュメンタリー部門で監督賞を受賞した「スーパーサイズ・ミー」という映画がそれだ。わずか30万ドル(約3300万円)で製作されたこの映画、5月7日にたった49館で公開されたのだが、今週までに197館にまで拡大され、何と全米ボックスオフィスの第10位にランクされるという躍進ぶり。まだまだその勢いは止まらない。
映画の内容は、1日3度の食事をマクドナルドだけで摂り、これを30日間続けたらどうなるかを記録したドキュメンタリー。その監督であり、被験者でもあるモーガン・スパーロックなる人物は、「実験」が進むに連れ、体重がどんどん増え、さまざまな身体の不調を訴え、やがて医師に「このまま続ければ死ぬ」と言われてしまう。
対するマクドナルドは、ポテトやドリンクの「スーパーサイズ=特大」をメニューから排除することを発表したり、突如ヘルシーメニューを開発するなど、バッドイメージの払拭に追われているそうだ(こうした施策は、この映画の公開とは関係なく計画されていたらしいが)。マクドナルドに限らず、ファーストフード業界全体にとっての「地雷」とも言えるこの映画、日本上陸が楽しみだ。ファーストフード大好き人間は心して待つように。