「伝説」の監督、早すぎる次回作?
2003年7月22日 12:00

寡作で知られるテレンス・マリック監督の次回作が決定した。マリック監督は、73年に「地獄の逃避行」でデビューし、78年リチャード・ギアを世に出した「天国の日々」で絶賛され(カンヌ映画祭監督賞受賞など)、その後20年間映画界から姿を消していた人物。98年、20年ぶりにメガホンを取った「シン・レッド・ライン」では、アカデミー賞7部門にノミネートされ、その天才ぶりを遺憾なく発揮してくれたが、それ以来5年ぶりとなる監督作は、革命家チェ・ゲバラの伝記映画「Che」に決まった。当初スティーブン・ソダーバーグが監督する予定だったが、これをマリックに譲り、ソダーバーグはプロデュース業に専念することになったようだ。チェ・ゲバラ役にはベニチオ・デル・トロが決まっていたが、監督が交代しても出演するかどうかは不明。もっとも、「シン・レッド・ライン」の時も、ジョージ・クルーニーやジョン・トラボルタなど、ハリウッド中の俳優が「ノーギャラでも出たい」と出演を熱望した経緯があるから、恐らく、今度も同様の現象が起こるであろうことは間違いないが。
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