「カンダハール」モフセン・マフマルバフ監督来日!
2002年1月15日 12:00
タリバン政権下のアフガニスタンを描いた 「カンダハール」の公開にあわせ、監督であるモフセン・マフマルバフ氏が来日し、1月11日、東京・永田町の千代田放送会館にて記者会見を行った。アフガニスタンとイランの国境付近で行われた撮影について「命の危険性もあった」と語ったマフマルバフ監督は、多くの報道陣を前に「映画を通じて、アフガニスタンの状況がいかに悲惨であるかを直視して欲しい」と切実に説いた。また、出演者が22年前に起きた暗殺事件の実行犯だったという直前の報道については、「私は魅力ある人物を採用しただけ。いちいち過去を聞いたりはしない」とコメント。テロ事件を境に、作品に対する評価を一変させたマスコミの態度とあわせ、メディアの現状を批判した。同作は、新宿武蔵野館ほかにて公開中。