前代未聞の公開延期。「エクソシスト」監督がチャットで声明
2000年10月10日 12:00

10月5日、劇場公開の2日前に突然の公開延期が発表された「エクソシスト/ディレクターズ・カット版」。「ウィリアム・フリードキン監督からの強い要望」を受けて、配給元のワーナー・ブラザース映画はこの前代未聞の出来事の対処に追われた。そんな中、同社主催のチャットが7日深夜に行われ、ロサンゼルスから監督本人も参加した (監督の発言は、通訳を通じて日本語で表示された)。
のべ900人以上が参加したこのチャットは、公開延期に不満を募らせる参加者の熱気で一触即発状態が続いた。8日の午前0時頃から1時間あまりに渡って参加した監督は、延期の理由について「プリントの技術的なクオリティに一部問題があり、より良いものに取りかえる」などと回答。具体的には「7巻目のリールの、エクソシズムの場面のコントラストが強すぎる点」を修正するとのこと。この監督自らが下した公開延期の決断は、日本だけでなくヨーロッパ各国にも及ぶという。現在上映中のアメリカでも、問題のリールを取り替える作業を行っている最中とのことだ。
再公開の時期はまだ未定だが、今後の情報は、オフィシャルサイトに随時アップデートされるので、まめにチェックしたい。
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