マイヤーズ和解、そして新作は白紙に
2000年8月15日 12:00
「オースティン・パワーズ」のマイク・マイヤーズ主演の新作「Dieter」の製作途中でマイヤーズが突然降板したとして、ユニバーサル・ピクチャーズがマイヤーズを相手に起こしていた裁判で、このほど双方の和解が成立した。
人気テレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」でマイヤーズ自身が演じたキャラクターを映画化した「Dieter」は、今年の8月より撮影が開始され、来年の夏に全米で公開される予定だった。しかし、マイヤーズは撮影開始前に「脚本を承認できない」と出演を辞退、それを受けて今年の6月5日にユニバーサルはマイヤーズを契約違反で訴え、翌日にはマイヤーズとその弁護団がユニバーサルを逆提訴していた。
双方の間で成立した3つの和解案についてすべては明らかにされていないが、ユニバーサル側によると、そのうちの一つは「マイヤーズが自身のオリジナル・キャラクターを元にした新たなコメディの脚本を書き下ろす」というもの。ユニバーサルはマイヤーズを提訴した数日後には製作スタッフを解雇し、事実上「Dieter」のプロジェクトは中止となったことから、その代わりの新作ということになる。マイヤーズが新たに書き下ろす新作は、ユニバーサルとドリームワークス、そしてユニバーサルのパートナーであるイマジン・エンターテインメントが共同で製作する。