いままでいい人間しかでてこない小説なんて噓くさいと思ってたんです。でも今は、それを信じたい。
ベタなキャスティングから想像できる話のスジも、流れてくる音楽が誘う方向性も、だいたい想定内に進んでいく。それを退屈ととるか、安定ととるか。演出が過剰であると感じるものの、その先を説明したら野暮だよってところまでは踏み込まず、最後のおいしいとこはちゃんと客に委ねてくれている気はした。ベタと言いつつも、やはりそれぞれの登場人物が、そのそれぞれの役者の得意演技だけに、例えばテレビドラマに勧善懲悪ス... 続きを見る
何回観ても心に響く、感動的な映画
時間や重力の不思議、家族への愛など、深いテーマが描かれていて、考えさせられる映画です。俳優の演技力が高く、特に主役のマシュー・マコノヒーが素晴らしいです。感動的なシーンでは、観るたびに主人公と一緒に泣いてしまいます。映像が綺麗で、広い宇宙を見るのも迫力があって、リアルに感じさせるような気分になります。SF映画が好きな方には、ぜひおすすめしたい作品です。 続きを見る
異様なポテンシャル、しょうもない話。
これが20才の自主製作とは驚き。近年の日本映画で最高の成果のひとつ『ナミビアの砂漠』に現れていた、あのカット終わりを短く切り上げてゆく前のめりな編集手法は、この段階ですでに独自のスタイルを獲得している。
気になる少年が別の女に溺れていることをスマホの画面で知ったときの絵の並び(スマホ画面に反射するあみこの顔→メリーゴーランド→ベッドで仰向けに横たわるあみこ)なんか秀逸。
一方で、まだ自分... 続きを見る
平板で淡々と描いているところか却ってスコセッシの持ち味か?
マーチィン・スコセッシ82歳。クリント・イーストウッド、リドリー・スコットに続く長命監督である。1970年代は「タクシードライバー」、80年代は「レイジングブル」「キング・オブ・コメディ」、90年代は「グッドフェローズ」と本作、21世紀になっても「ウルフ・オブ・ウオールストリート」「沈黙」、そして昨年の「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」と大作、話題作を作ってきた。
蓮實重彦に言わせると「... 続きを見る
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