ハンガー・ゲーム0のレビュー・感想・評価
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なんで?
ハンガー・ゲームは一通り観たはずだが、
ジェニファー・ローレンスの出世作という印象しか残っていない。
今更プロローグ的な作品を上映されてもねぇ・・・・・
と思ったが、最近のコンテンツへの飢餓感もあり足を運ぶつもりだった。
しかし、これも最近の字幕版の減少傾向により時間が合わなかった。
最もすっきりしないのはヒロインの行動。
私には彼女がどうなったのか、どうしたのかがわからなかった。
また、かなり重要なファクターであるはずのヒロインの歌声にそれほど惹かれなかった。
映画館の音響ならまた違っていたのだろうか。
ハンガー・ゲーム自体も初期のそれであるためか、かなり地味であれでは観客は増えまい。
その結果、映画自体もかなり地味でモヤモヤした印象のまま終わった。
やはり、あえてのプロローグは不要だったように思う。
チャーリーのチョコレート工場のウォンカとは対照的。
武器は歌だけじゃない・・・蛇も!
“歌”を唯一の武器にする少女という設定にワクワクしながら集中して見てたのに、それだけじゃ生き残れないので、逃げることとか、殺鼠剤とか、ドローンをぶつけるとか、教育係の違法な作戦で活路を見いだす。少女を守るという点では三章のうち第二章までで俺の集中力は途切れてしまった。
名家ではあっても今は貧困に喘いでいたスノー家。いかにして権力を掴むのかというスリリングな展開もあり、ゲームについて異論を唱える庶民感覚も抱くようになる経緯から一転、愛の生活、逃避行、そして裏切り。結局、ルーシー・グレイに人生を変えられ、ダークサイドに墜ちていく姿が面白い。
何だかんだ言って第三章は眠くなった。しかし、レイチェル・ゼグラーの美しく高揚感のある歌声に何度も助けられた。グリッサンド的な高音の節は脊髄を蹴られたかのような痺れる感覚になるのよ。歌だけ聴いていたい・・・『ONE PIECE FILM RED』のように・・・
前衛的で実験的に舞台劇のような映画
確かに青春ライトノベルが原作の若者をターゲットにした軽い映画と
高を括っていた。
しかしどうだろう?
車もテレビもビデオもある時代。
戦争が続いて食糧不足で、人間の心は荒廃している。
支配的立場の父親が暗殺された貧しい孤児のコルレオーナス・スノー
(トム・ブライス)は出世と金を得るため「ハンガーゲーム」に
参加する。
12人の挑戦者たちが互いに戦って勝者の一人を選ぶゲーム。
その中で最弱の12番目の挑戦者ルーシー・グレイの教育係として。
ルーシーは「ウエストサイド・ストーリー」の
マリア役のレイチェル・ゼグラー。
彼女は歌姫の設定で、予想外に勝ち上がって行く。
そしてスノーこそ後の独裁的な大統領スノー
(ドナルド・サザーランドが演じた)なのだ。
つまり「ハンガーゲーム」の前日譚が「ハンガーゲーム0」。
このリアリティ番組のような構成の映画は必ずしも成功したとは
言えないが、真面目で実験的で誠実な構成である。
動物園の檻の中に閉じ込められる挑戦者たち。
そして廃墟のコロシウムで素手で戦わされ、敵は毒蛇だったり、
それを実況するテレビ局といった時代設定で、ルールも次々と書き換えられ
更新されて行く。
学生部長のピーター・ディンクレイジ、
博士役のヴィオラ・デイヴィスの美しくメイクした姿と、
舞台装置のような美術などなど、
詰まらないと切り捨てるのは簡単だが、
刺激的な挑戦を感じた。
強者が勝者とは限らず、
真面目な優しい心が、独裁者に育つ環境など、
中々面白かった。
主人公が正義や人の心に目覚める話ではない
映画の後情報で、主人公の青年が独裁者スノーの若き日の姿であり、ハンガーゲーム4作の前日譚であると知りました。私は第4作は観ていました。
国としての体裁は整えたものの、キャピトルは反乱する地区を幾つも抱え、地区の人々は生きるために狙い、騙し、奪っていくディストピア的国家が舞台であると思いました。
前半、話を見渡す限り、あまりいい奴が現れない。主人公も含めて、自分だけもしくはごく身近な存在のために身を削る物語であり、生きながらえる可能性は低く、その価値もない者たち(私にはそんな風に思えました)のサバイバルアクションが繰り広げられた。大量の毒蛇だけでなく、もしかしたら博士が創り出したキメラが闘いに加わるかも知れず、とにかく誰がいつ裏切るか分からないサスペンスの中で、帰趨を追う展開自体は退屈を招くことはなかった。
それで、コロシアムから兵役へと舞台が変わるうちに、主人公の想いが変化していくのかと思ったのだが、そうではなかった。例えば、「自分の身に向ける気持ちばかりで、正義感も情感もあまり持っていない若き日のスノーが、いったんは人を想う気持ちを抱くが、やはり体制に押し潰される。しかし魅惑溢れる流浪の民であるルーシーの姿と生き方に打たれて、一人のヒトとして立ち上がる力を得る」なんて言う筋書きではなかったんですね。
愛によって生まれ変わることなく、怜悧で冷徹な統治者に進化してしまうスノーに、壮大なダークファンタジーの片鱗を感じなさいと言う物語。ルーシーかキャピトルかの選択は、スノーには訪れない。まぁ、シリーズの創生譚の位置付けも含めて、どこで腑に落ちるかと言う作品だと感じました。
私はギターを抱えたルーシーとは、別作で出逢いたかったかも知れない。
0ではない話(強引さに辟易)
「ハンガー・ゲーム」は全作鑑賞済みだが、記憶はおぼろげ。カットニスのような反乱側に感情移入して観ていたのに、スノー大統領の若き日を描く話と言われても戸惑う。ダースベイダーが闇落ちするまでを描いたスター・ウォーズの感じかと納得させるしかない。そもそも「ハンガー・ゲーム0」と題されているのに、すでに10回もゲームが開催されている時代が舞台。どうやってハンガー・ゲームができたのかじゃないのか。
ただ、昔のハンガー・ゲームだからコロシアムでの殺し合うという設定はなかなかよかった。あんなのでいい。やや反則じゃないの?という結末だったがそれもアリ。レイチェル・ゼグラー演じるルーシー・グレイの歌声も悪くない。この人は歌わないと存在感が出ないな。
いい感じで終わるなと思っていたらその先があった。たしかにこのまま年をとってもスノー大統領にはならない。でも、最後は強引すぎてよく理解できなかった。え?寝てたのかな?ハンガー・ゲームに対しての記憶がおぼろげな自分がいけないのか、敵役の闇落ちストーリーなのがいけないのか、腑に落ちないまま終わってしまった。
そういえばと思い、ハンガー・ゲームのレビューを見直してみた。おぼろげだった記憶が少しだけ蘇る。最初は面白かったけど、最終章となる2部作が最悪だったんだっけ。話の内容ではなく自分の感想を思い出しただけだけど。やはり、エピソード0的な映画は難しいってことか。
えー、これで終わり?
シリーズものは本当に苦手で、アベンジャーズシリーズとかマーベルものとかもあまり好きでないのにたまたま入った作品…。
エンドロール直前に、後ろに座ってた男の子が、
"That's it????"
と叫んだところが一番観客が盛り上がりましたwww
エンドロールの歌も良い
ミュージカルでは無いけど歌のシーンが満載。勝者は敗者に、永遠に勝っていたいのだね。勝者の中にも、起案者ですら、ハンガーゲームに対して嫌悪を感じているけど、止めることは出来ない少数派なのだ。映画館の音響も良かったので、エンドロールの歌声も目の前で歌っているかのようだった。
シリーズ全く知らず、聞いたこともない状態で見ました 入れなかったけ...
シリーズ全く知らず、聞いたこともない状態で見ました
入れなかったけど、
歌声は綺麗だった
シリーズを見ていないとよく分からない
過去作は全く見ていないのですが、ハンガーゲームの0とあったので、一番最初の物語なら楽しめると思って観ました。
しかし、そもそもスノーが誰なのか分からず、序盤から眠気が出てきました。
闘技場のようなシーンもこれと言って見所はなく、緊迫感はほとんどなかったです。
闘技場の戦いの後がまた長くて、ルーシーの行動やハンガーゲームの必要性は謎のまま終わった感じです。
1作目がどんな感じだったのか、少し気になりました。
前作を見たのはだいぶ前
どういう流れの話だったか、映画を見ながらちょっとだけ思い出しました。一人の青年が心冷たい独裁者になるまでの前日譚。しかし私でもこんな目に遭わされたら、冷酷な独裁者になりそう。
一方でクレイジーな博士も興味深いし、MC役の人も仕事だからやってるんです感が出てて、こんなこと、みんなが良いと思ってやってるんじゃない感じがでてて。じゃあ何でやるかっていうと、頭のおかしい大衆をコントロールするため?っていう、とどのつまり人間とはしょーもないものだってことになった。
シリーズ一切未見で鑑賞!でも面白く俳優陣も好演 今はやりの長時間157分 後半は少し迷走か
シリーズ一切未見で鑑賞!でも面白い。
シリーズ第1作の64年前の世界を舞台に、独裁者コリオレーナス・スノーの青年期を描く。
反乱地区を戒めるため、毎年各地区から1人ずつ選出された少年少女が殺し合う「ハンガー・ゲーム」も第10回を数え、その新しい試みとして、18歳のスノーらは、出場者の教育係に任命された。
メンター(教育係)とメンティー(出場者)はペアとなり協力して、優勝を目指すのだ。
しかし、彼が担当することになった少女ルーシーは、最も弱い第12地区出身で“歌”が唯一の武器だった。
前半は、スノーとルーシーが生き残るために、考え出す”作戦”が面白い。
果たしてどこまで信用されているのか、二人の間だけでなく、すべての人間が敵か味方かわからない。
そのままゲームが進んで、最後にクライマックスで決着するかと思いきや、ゲームは前半で終了。
後半、ゲーム後の話が続き、どう展開するか読めなくなっていく。
最初は、全編ゲームにすれば軽快に観れるのに、失速してしまうと思いましたが、実は後半も含んでの心理戦、ゲームなのだと読み取れました。
スノーは結局どうなるのかは決まっているため、後半は、闇落ちしていく過程が作り込まれているのでしょう。
しかし、ここでの心の動きが良くわからない。
出来ればそこの展開も”ゲーム”を通じて描かれていればよかったと思う。
ヒロインを、何と「ウエストサイド・ストーリー」「シャザム2作目」に続く、レイチェル・ゼグラーが、まさに力強い歌唱力と目力で決意の少女を熱演!
主演、トム・ブライスは、前半の好青年がぴったり。
後半、髪を切ってから苦悩する姿が痛々しい。
そして、ピーター・ディンクレイジ!
ここでも、只者ではない強烈な印象を残す。
スノーの姉を演じたハンター・シェイファーの薄幸で半透明な感じも独特。
人気作品の前日譚を描くB級の小品と思いきや、昨今の「長時間ブーム」に漏れず、上映時間157分の大作だった!
やはり後半の闇落ち部分は、暗く分かりにくく、十分削れたとは思うが、前半の展開の面白さ、キャスト陣は良かった。
お金かかってるし 面白いぢゃーん。o(^o^)o"
三時間弱ですが 長くは感じませんでした。
長かったのは 予告編とCMです。(怒)
長時間映画の時は 減らして欲しいわ。年寄りは尿意が
はえーーんだわ。(゙ `-´)/
隣に\(゜ロ\)置いといて(/ロ゜)/
1と2は見ました。
美しい歌声は たーまーりーまーせーん。(^Q^)/゚
次第に変化する主人公が 面白かった。
人は環境や 友人によって 変りますもんね。
ハンガーゲーム誕生・・よりちょっと先の話
2023年劇場鑑賞306本目。
ジェニファー・ローレンス出世作のハンガーゲームは映画館で全作鑑賞。あれ以上先の話は作れないので、前の話を作った感じですね。
本当の意味で殺し合いゲームを描いたのは1作目くらいで、それ以降は政治ゲームの一部として出てくる感じになっていました。
今作はハンガーゲームがいかに誕生したのかというところが描かれると思ったのですが、ちょっと違ってもう存在しているハンガーゲームがいかに後の権力者になる若者の手によってエンターテイメント化していくか、というものでした。
後にラスボスになるのが分かっている主人公なので、ただのいいヤツで終わるわけないなぁと思いながら観ていると終盤の展開も納得ですがカタルシスは低め。
結局はスノーのいる社会もハンガー・ゲームかも
前半は過去作と同じように地区代表によるサバイバル、後半がこの作品の本当のストーリーでした
なぜスノー大統領がなぜ独裁者になったのかがわかります
若い頃は独裁者の欠片もないどころか、むしろ良い人
スノーが変わっていく展開はちょっと強引かなとも思いましたが、スノーが良い人から変わってしまうトム・ブライスの演技は良かったと思います
変わってしまうスノーが可哀想とは全く思えなかったけど、出世した弟にお父さんにそっくりというお姉さんが気の毒でした
自分の立場が悪くなりそうになると、自分を守るために友達も裏切るスノー、ハンガー・ゲームに参加していなくても、スノーを取り巻く環境もハンガー・ゲームと同じように思えました
ヴィオラ・デイヴィスだとわからないくらいキャラが見た目からインパクトありすぎました
レイチェル・ゼグラーの歌声がホント素晴らしかったです
心の葛藤とそして…
前作の4部作は全て見させて頂きました。今回は何の予備知識もなく挑み、全て終わってからスノー大統領の物語だとわかりました。内容的には戦いのシーンも少なく、人間の心の動きや葛藤、そちらがメインの映画なのかなと思います。ただ、なぜ最後の最後に話し合いができなかったのか、グレイはスノーの心の闇を見てしまったのか、など少し明白になっていない分、人間の心の弱さみたいなのが見れて、その点は良かったと思います。闘技場でのシーンも鉄砲などがなく少しグロテスクな場面もあったかと思いますが、全体を通してドキドキワクワクと、そのほかのシーンとでわかりやすく、楽しめました。
ながいかなー。
シリーズをさかのぼった分、アクションが弱めになった。ストーリー重視なのかもしれないけど前半後半でノリが若干違うから、あれ?まだ続くのか感あり。ダースベーダー物語だよな、と思いつつ信念ブレブレなヒーローにのめり込めず。
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