「設定に違和感がかなりあるが、ミステリーの構造としては面白い。」ある閉ざされた雪の山荘で 夢見る電気羊さんの映画レビュー(感想・評価)
設定に違和感がかなりあるが、ミステリーの構造としては面白い。
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ミステリーとしての構造はすごく面白かった。
台詞回しのナチュラルさも今っぽくて新鮮でした。若手揃ってて個人的には好きな映画です。森川葵さんの演技もとても好きです。
ただ、設定にかなり無理がある。
閉ざされた空間で自分たちを演じる、みたいな設定で4日間あるけど、演技するわけでもなく普通にただ過ごすだけってのがかなり違和感がある。目隠ししてやってくるのも変。バス停見れば場所わかるし、スマホでgpsログ見れば今時場所はわかるのだから何のため?って思った。この辺りは最後まで何も回収されない。
あと、別に3日かけて殺さなくても、1日で殺せば良くない?
さらには、隠れてた女性はトイレや風呂はどうするの?
隠れてた3人はどこにいたの?ご飯は?
細かいとこ、かなり違和感あるので、そこが気になりだすと最後まで気になってしまう。
途中で、花瓶で殴られているときに、叫び声を上げないのは不自然じゃない?ネタバラシで、ただの演技でした、ってことではあるんだけど、監視カメラで見ている側も違和感なかったのか?花瓶も割れないの?
あと、下半身付随になった経緯も、確かにあの3人はあまり気持ちのいい関わり方ではなかったけど、それ自体は原因じゃなくて、単にスマホしながら歩いてた自分の問題だよね。逆恨みもいいところ。役者で役を掴むために色々やること自体は、それが卑怯であろうが、殺されるような理由にはならんよね。
これが本当に殺されてたら、流石に酷いなとは思った。
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