「ミステリエンターテイメント」ある閉ざされた雪の山荘で 雪さんの映画レビュー(感想・評価)
ミステリエンターテイメント
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原作を読んだ上で、3回観ました。
登場人物の性格や動機、山荘の造り等、原作と違う箇所は多々ありますが、映像作品に合う様に上手く作り替えられていると思います。
原作ファンの方がどのよう思われるかは分かりませんが、元々、感情移入する情緒的な書かれ方はされていないので、誰かに感情移入してストーリーに入り込むというより、曲者揃いの登場人物のやり取りや二転三転するストーリーを楽しむ映画だと感じました。
設定に無理がある、という意見もありますが、そもそも7人中4人が共犯(共演?)なのですから、残り3人が不自然に思わなければいいわけです。そして、彼らは役者。そして、これはオーディション。役を勝ち取りたい、降りたくないという精神的な縛りが想像以上にあるのだろうな、と思っていたので私は気になりませんでした。
狭い世界を生きる若者の青春ドラマでもあり、人間ドラマでもあり、ミステリでもある。面白かったです。
全てが舞台の上の演出だった、と考えられるのもいいですね。
舞台の上の演出だった、とするのが一番綺麗にまとまるとは思いますが、白黒付けずに観客の想像に任せられているのも良いです。
原作と違って、皆さん美男美女なのも観ていて眼福でした。
特に、主演の重岡大毅さんは普通の青年を演じさせたら素晴らしいです!いつか彼が犯人のミステリも観てみたいと思いました。
死人が多く出る本格サスペンス好きには向かないストーリーですが、私のように人が死ぬのが苦手なタイプにはとても面白い映画でした。
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