「タイトルなし(ネタバレ)」ぼくは君たちを憎まないことにした myshaさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
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鏡・小引き出し・本棚や室内を動く影などが美しい。
妻の帰りを待ち、スペースを開けてベッドの片側でひとり眠る。21〜22分あたり、セリフも演技も抑制されていて良い。
「犯人を憎まない」との理想には共感できるが、現実での彼は悲しみに突き動かされて心も態度も定まらない。
最初から最後まで(一番悲しんでいるのは妻を失ったぼく)と疑わず、姉妹を・娘を・友人を亡くした周囲の人々から掛けられる思いやりを無碍にする幼さにはちょっとげんなり。
「息子もまた君たちを憎まない」にも引っかかった。それはメルヴィルが決める。(原書ではどう表現されているのだろう?)
最後のシーン、コテージ前の小屋が素敵。ピンクの花が絡んでいる。コテージ内のドアも可愛い(幅が狭く、節だらけの材で作ってある)
ラスト、手の内にある愛と奪われた愛を感じさせる演技で素敵。
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