寛太と、じいちゃんの世直しチャンネルのレビュー・感想・評価
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死体を探したのか?が通じないなんて
こういうじーさんいるなーと、自分の価値観をぶん回す非常にうざい爺ちゃんを外波山さんが好演。初め、寛太君の彼女役で出てきた中村怜愛ちゃんが演技うますぎて、寛太役の番家一路君はあらー演技大根?と思ったのですが、徐々に調子が上がりヘタレな感じといい、最後親と会うときの演技といい良かったです。寛太の何とも言えない気持ちが伝わってきました。
そして、この映画、私のベスト3に入る「スタンド・バイ・ミー」へのオマージュ一杯なのですが、クリス=リバー・フェニックスの立ち位置のクリボン=黒田航平君がカッコいい! 初登場シーンで寛太をガッと連れて走り出すところや、二回目の登場シーンで爺ちゃんに悪態つくとこなんか、リバー・航平・フェニックスです。まだ中2とのことで、これから期待!
最終上映回だったので、終演後、芦原監督、外波山さん、小原さん、内田さん、川田さんが舞台挨拶で出てきて、脚本の話などをして下さったのもとても参考になり、有意義でした!
寛太と、じいちゃんの名コンビ
なぜかYoutuberで世直しをしようとしている耕三じいちゃんと小学六年生の孫の寛太のやり取りが面白い。ジェネレーションギャップの次元を越えている感じ。ただ、じいちゃんの主張も寛太の気持ちも正義を貫きたいということだけは血の繋がりを感じる。
本作は、64分と長くなく楽しく見れるが、裏のテーマは離婚家族や平和なのだろう。
今回、小原徳子さんは、スナックのママで脇役かと思いきや、重要な役割を担っている。「正面から向き合っている?」という彼女の言葉がキーワードではないか。
舞台挨拶で、あまり作品で登場しなかったが、もとき君が実に堂々としていたのが印象的だった。
大人っておバカさん
日常のやな事とか辛い事とか、とりあえずぜんぶ忘れて置いといて、ひたすらスクリーン上で繰り広げられる寛太とじいちゃんの物語を笑って泣いてとことん楽しめました。
シンプルなストーリーはグイグイ前に進んで飽きさせないし、何より登場する子供達とおじいちゃんのやりとりの楽しい事ったら。久々に劇場で大笑いしました。コロナ禍を経た今、劇場で大笑いする気持ちよさを思い出させてくれる作品です。
そして子供から大人への疑問や、子供からみた大人の滑稽さがじいちゃんを通じて我々にも突きつけられ、その疑問にあなたならどう答えますか?っていう難問が後に残る、ちょっと大人にはほろ苦い作品でもあると思います。
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