劇場公開日 2024年2月2日

大室家 dear sistersのレビュー・感想・評価

全14件を表示

4.0ほのぼの系

2024年8月31日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

萌える

ゆりゆらの本編のスピンオフらしい。えんえんと三姉妹が出続ける。見ていて幸せな気分になる。二部作でこちらは前半で夏で終わる。オープニングの画像はdear friend と同じ。発想がよい。友達のいるシーンから入りのでついていきやすいかも。三姉妹のシーンが長めにとってある。原作は確か大室家という漫画があった気がする。まあ、買って読もうとは思わないが………
ゆりゆらほどカッ飛んではいないが男子にも耐えられる感じ。大笑いはないが、クスッと笑えるシーンは多い。日常の生活を飽きないようにうまく描いている。いいんじゃない。ただコアなファンだけを相手にするのはやめて欲しい。小学生や中学生にも見られる料金設定にして欲しい。
おまけのオーディオドラマ楽しみにしてます。

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おいおい

4.5姉の恋人が誰だか気になって…

2024年2月23日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

萌える

43分で1600円の映画に★4.5とかつけたくないんですが、心がぽかぽかになって、速攻でコミック全巻買ってしまったので認めざるを得ません。

オープニングの歌と映像が最高で何故か泣きそうになりました。

コミック読めば姉の恋人が誰かわかると思ったんですが、わからんのかーい!

三姉妹の関係が「みなみけ」に似ていると思ったのは私だけではないはずです。

次作も楽しみに待ってまーす!

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名探偵m

5.0撫子ムソウ!!

2024年2月18日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

萌える

いや~
やっぱおもろいワ

このままTVアニメ化しようぜ

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東雲羚

3.0日常というか普通

2024年2月17日
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鑑賞方法:映画館

久しぶりにこのシリーズ見たけど変わらず。癒しにはなるかな。

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kawa

5.0居心地のよさ

Mさん
2024年2月13日
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大室家(おおむろけ)のなかよし三姉妹のお話。
実に何もない50分。あっという間に終わってしまいました。

私が映画の評価をする時に、ストーリーだったり、驚きだったり、美しさだったりを意識することが多いのですが、その映画を見ている時の「居心地のよさ」も大事な要素だと感じました。
見事に大人や男性は出てこないのですが、心がほっこりするような時間でした。
瞳の表現が独特で(もしかしたら、アニメでは一般的なのかもしれませんが)、大きな目玉の中に丸い「へ」の字と白い反射光が描かれていて、一端不気味だなあと思ってしまったら、ずっと気になり続けてしまいました。

話の中に「ネタバレ」の話題があったので、この場を借りて少々。

このサイトは好きでよく利用していますが、レビューのほとんどはネタバレありの文章ばかり。「ネタバレ」の表記があれば何でもないのですが、何も断らずにストーリーが語ってある文章が非常に多いようです。
それを知ってからは、予防として、レビューを読まずに評価だけをチラリと見るようには心がけてはいます。しかし、題名にまで結論を書いてあるものもあり何とも対策は難しいものです。
もう事前にここのレビューは見ないという方法しかないのかもしれません。
今は「他の人はこの映画を見てどんなことを感じたのかなあ」というのが楽しみで、「映画を見終わった後」に、レビューを読むように心がけるようになりました。

しかし、中には同じシリーズの別の作品や続編の結末を書いてしまうような人がいて、一端知ってしまうと忘れることはできないので、非常にショックを受けたことがあります。

元々が自分の記憶の助けとしてメモのようなつもりで書いている人が多いのだから仕方ないとも思いますが、それでも、ネタバレをした時には、ぜひ「ネタバレ」のボタンにチェックを入れておいてほしいと強く思います。

もっとも、このシステムで一旦ネタバレ表示にしていても、訂正などをすると、「ネタバレ表示」が青く表示されていても、実際には「ネタバレ表示」になっていないことがあります。これはシステムの問題だと思うので、担当の方にぜひ改良してもらいたいものです。

という私も、ネタバレしないように心がけて、関係のない話を書いたり、ストーリーに関係のない気になった箇所のみを書くようには心がけてはいますが、他の作品との比較はつい書いてしまうことがあるので、そこは申し訳ありません。気づかれたらご連絡いただけは、すぐに訂正するようにします。

ということで、(無理とは思いますが)みなさん、どうかネタバレには気をつけて書いていただくようにお願いいたします。

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M

4.0ちょっと重たい人や面倒な人にも優しい「なもりワールド」。これぞ手描き作画アニメの真髄!

2024年2月12日
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鑑賞方法:映画館

いやあ、久々に「手描き作画」の醍醐味を満喫させてもらいました!
とにかく、美しく描き込まれた写真のような背景美術をバックに、単純な線で引かれた可愛い女の子たちが、動く、はねる、笑う、恥じらう!!
女の子を、どう動かすか。どう表情を引き立てるか。
そういった美少女アニメの原点に立ち返るような「キャラ作画」に全集中した作りで、さすがはよくわかっていらっしゃる。

誰が監督かと思ったら、龍輪直征。
おおお、懐かしい!!! うちは夫婦そろって「さよなら絶望放送」を毎週楽しみに聴いてたからね(笑)。かつてシャフトで新房昭之の右腕(大番頭?)として名を馳せた超優秀アニメーターさん。最近どんな仕事してたのかと思ってWikiを見たら『抱かれたい男1位に脅されています。』の監督とかやってたのか。なんか羽ばたいてるなあ。
なお『異世界迷宮でハーレムを』は、まったく龍輪くんの仕事だと知らずに全話視聴済み(脳内で勝手にうのまことアニメとしてラベリングされてたw)。
今回の『大室家』でも、マイルドにした形での「シャフ度」や凝ったレイアウトが散見され、こうやって美少女アニメの世界にシャフトの遺伝子は息づいていくんだなあ、と。

アニメ『ゆるゆり』は全話視聴済み。なもりの原作コミックは未読。
『ゆるゆり』の呈示した「ソフト百合」という路線は、時代が要請したというのか、本当に萌えコミック/アニメとしては「絶妙」のスタンスをとっていて、あの頃ヒットしたのはよくわかる気がする。
単に「仲が良い」だけの「きらら系」だとなんとなく喰い足りないけど、ガチ百合系だとお腹いっぱいというライト層オタに、明確に百合フレイバーは振りかけながらも、きらら的な「永遠に続く美少女たちの日常」の「安心感」は手放さないという中庸に落とし込んだ作風は、大いに受け入れられた。
ちょうど腐向けだと「バディもの」「ブロマンス」というジャンルがあるように、男性向けの美少女日常アニメで「仲良しから半歩、恋愛に踏み込んだくらい」でとどめる匙加減の萌えアニメというのは、間違いなく「需要」があったのだ。

あと、なもり先生の「笑い」のセンスがしっかりと尖ってて、いいところを突いていたのもヒットの大きな要因だったと思う。
萌え4コマのなかには、笑っていいのか悪いのかよくわからない程度の、「萌え」があるから許されているような作品も多く見受けられるが、『ゆるゆり』のギャグは当初からなかなかの切れ味を見せていた。
人間関係――とくに少女同士の関係性特有の少し「重たい」部分(依存、踏み込み過ぎ、甘え、惰性、拘束etc.)を、ギリギリのところで巧みに「笑い」と「いちゃいちゃ」に昇華していて、その「巧さ」は本作『大室家』でも大いに発揮されている。

「空気の読めないアホの姉」とか、「何かと突っかかって来るライバル気取り」とか、「様付けして特別視してくるクラスメイト」とか、「頼られていないと逆に不安になる依存度の高い友人」とか、そういった「作品が変わったら周囲の重荷になったりストレスを与えたりしそうなキャラ」「一歩間違えばいじめの標的にでもされそうなキャラ」の扱い(あしらい方)が、抜群に巧い。
巧くいなして、巧くいじって、巧みに「笑い」に昇華している。
それを、登場人物全員が「当然の対人関係スキル」としてごく自然にこなしているから、京子や櫻子のような厄介者が「愛されキャラ」としてグループの中心で輝けるし、向日葵やみさきのような面倒な子にも、きちんと「居場所」が与えられる。
なもりワールドは、「ちょっと重たい」子たちにも軽やかな生存権が認められる「優しい世界」である。

逆に言うと、なもり先生は、女の子同士の「探り合い」や「Sっぽい攻め」や「ぎりぎりのいじり」といった、きらら系では避けられがちなピーキーな要素を、がっつり作品に噛ませてくる。本作だと高校生チームのクラス内でのやり取りなどは、まさにそのあたりの「一触即発」の空気を孕んだうえでの「笑い」と「仲の良さ」を示していて、このへんのスパイシーな感じがあるからこそ、作品としてぐっと引き締まっているというのもまた確かだ。
なもりは、ギスギスから目をそらさない。
他のきららのように、それをなかったことにしない。
そのうえで尖った心を認容し、あえて笑いに変える。
なもりの「優しさ」は、逃げの優しさではない。
攻めの優しさなのだ。

― ― ―

以下、細かい点など。

●なんで『ゆるゆり』のスピンオフのネーミングが『大室家』なのかと思ったけど、実際に観てみると、思い切り『みなみけ』を意識した作りなんだな。三姉妹の立ち位置(しっかりものの長女、アホで多動の二女、できるツッコミ役の三女)もよく似ているし、とくに妹の花子の「小学校では崇められてるけど、家ではバカな姉に引っ掻き回されてツッコミ役、でも本当はお姉ちゃん大好き」というキャラクター造形が、『みなみけ』のチアキにホントにそっくりだ。にしても、小2には見えねーな(笑)。

●基本的には、短いエピソードの集積体として作られ、あいだにアイキャッチを挟むいかにも「萌え4コマ」らしい構成に徹しているのだが、高校生編だけは「撫子が付き合っている相手は誰なのか」という「大きな謎」が隠されていて、これが物語全体を引っ張っている。
実は三人の親友のうちの「誰か」と付き合っているのに、人前ではそれを隠して普通にしてるって……なんかアガサ・クリスティーの『ナイルに死す』みたいじゃないですか!!
友人の性格も三人三様で、どいつも怪しいようで怪しくないようでもあり……結構、誰が相手なのか、マジでわからないんですけど。
これ、原作でもずっと隠してるネタなのかな??
きわめて思わせぶりな演出は、6月に控える『大室家 dear friends』へと誘導する強力な「ヒキ」にもなっていて、なかなかお上手。
ちなみに皆さんご存じとは思いますが、「謎の恋人」が映画のラストで送ってくる「月がきれいですね」というのは、夏目漱石に由来する「I love You」の有名な言い換えです。

●声優さんたちは、もうなんの文句もないくらい素晴らしい出来。というか、端役まで含めてヒロインクラスの声優さんしか出てないし。近年は斎藤千和も加藤英美里もなかなか主役では見なくなってるけど、こうやって聴くとすげえ安心感がある。考えてみると、シャフト御用達系とバンドリ系が、うまくシャッフルされたキャスティングなんだな(笑)。

●『ゆるゆり』の細部については大半忘却の彼方にあったが、Aラインワンピの制服姿のキャラたちを見ていて、そういやキャラのコスプレして歌わせられてるPVで、現実の声優にこれを着せるとヤバいくらい●●って見えてたことを唐突に思い出した。とくにMとOは土俵入りみたいになってて、あれは凄いインパクトだった……(笑)。

●作画に関しては、最初に述べたとおり本当になんの文句もないのだが、その割にアフレコと作画の「口の動き」がシンクロしていない部分が結構多くて、そこはちょっとひっかかった。結構な予算注ぎ込んでる劇場版で、しゃべってるのに口が動かないとか、しゃべってるタイミングと口が動くタイミングがずれてるとか、そういうシーンがこれだけ残っているのは、品質管理の面でどうなんだろう。

●この手の萌え4コマ系アニメは、結構終わらせ方が難しいと思うんだが、今回はすごく綺麗に着地していて感心した。三姉妹の作品内における通常営業の「仲良し」「わきゃわきゃ」よりも、もう一歩踏み込んだ「いちゃいちゃ」を満を持してラストで導入することで、ぐわっと「百合濃度」が増していて、観ているこちらもにやにやがとまらない(ああきもい)。
大満足で、劇場を後にすることができました。
6月の後編にも期待。

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じゃい

3.5過度な期待はしないで下さい!

2024年2月7日
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鑑賞方法:映画館

某3姉妹アニメの文言をそのまま当てはめる様な感じ。でもそれがイイんです!終始保護者目線でニヤニヤしっぱなしでした。他から観られたくない絵面だったでしょうね(笑)次回作も観ます!

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こげパン

3.5期待してたあたりちょうど

2024年2月6日
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期待を下回ることは全くなく、さりとて大きく何か上回るでもなく、期待したハードルにジャストな感じ。

本家の賑やかし要員・京子が出番ないせいか、本家よりもさらにゆるい印象。もちろん出てくるのは女の子だけでゆりゆり。撫子ねーちゃんがほんのりガチ百合を匂わせた以外は、本当に全編まったりゆる〜くゆりゆり。徹頭徹尾いちゃいちゃの一歩前。
そこが落ち着くんです。

43分の短尺で、割引一切不可の1,600円、という価格にはちょっと思うところはなくもないですが、まぁそれをさておけば取り立てて欠点のない佳作、シリーズファンなら要チェックでしょう。
ご新規さんにはやや厳しいかも。

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克晴

4.5「三姉妹ほんわか」

2024年2月5日
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楽しい

幸せ

今年14本目。

三姉妹ほんわか作品。それと彼女達の同級生との会話が面白過ぎる。朝8:10に見て今日はこれからいい事ありそう。

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ヨッシー

3.5良くも悪くも『毒でも薬でもないw』まぁまぁ普通の作品

2024年2月3日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

日常アニメのスピンオフ・OVAでしかも劇場版と言えば、何らかの事件やイベントなどを仕込んで、ソレ中心のエピソードを描かれるのが普通と云うか期待値だったりします。でもまァソレは『なちゅやすみ!』でやりましたし、既に10年近く前ですが‥‥

本作はそもそも『大室家』と云うもう一つの日常話ですから、ソレ自体がソレな訳です。改めて何らかの事件やイベントなどを仕込む必要はないのでしょう(みさきちがソレ相当?)。ですがそれ故に普通の『ゆるゆり』以上のものはなかった様に感じてしまいます。或いはソレを期待してはいけないのかも。そう言えばコレ一律料金制だった様ですが(自分は前券鑑賞だったので気づきませんでした)。

ただ大室家三姉妹のヘンテコながらもホノボノな日常が見られるので、決して残念な内容だったワケではありません。学校や自宅、その他のエリアでの立ち振る舞いなどから、各キャラのポジションや掘り下げも巧く行ってるし、お話もシッカリ纏まっています。若干、本編作の事前知識が必要な部分が無きにしも非ずですが‥‥。
またサスガに劇場版宜しく、キチンと動くし細かい描写も手を抜くことなく描かれていますし。ファンは勿論、初見の方でも観て損はないと思われ、コレを期に2011〜2012年・及びソレ以降のシリーズを知らない方が興味を持たれれば、制作サイドとしては大成功でしょう(そう言えばあかり・京子・結衣が一切出てこなかった?w)。

残念だった所も特に思い当たらず、強いて言えば45分程度の作品で、スコーし短い気がします。とは言え日常のエピソードをダラダラ見せるのもアレなので丁度いいかも知れません。ならば逆に何かイベントやハプニングが欲しかったかも?とは思ってしまいます(みさきちが‥‥w)。
また本作は10年をまたぐ制作履歴があるため、中の人がひときわ豪華だったりします。その辺はパンフレットでも触れられているので、本作のウリでもあるのかな?w

次回作の『dear friends』にはいつもの騒がしい連中が出てきそうな気がします。ただしまだ上映予定が立っていない様子。今作はお気に入りの向日葵があまり出てこなかったので次回に期待していますが、今アニメ業界は混沌極まったノッピキナラナイ微妙な状況ですし、気長にまつとしましょう。

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Geso_de_Nyoro

5.0神 百合アニメ ゆるゆりスピンオフ

2024年2月3日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

3期までやってる人気アニメ ゆるゆりのスピンオフ映画です! 本編よりレズでティーンズラブ感がありました、これはこれで良かったです。
単純にアニメとしてクオリティ高かったです、数年前のワタテンは酷かったけど。

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タクヤ

4.0日常の小さな可笑しさと幸せ。女子小中高校しか出てこない生品行方正なハートフルコメディ。

2024年2月3日
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鑑賞方法:映画館

笑える

幸せ

萌える

全く予備知識無く、予告編を観ただけで鑑賞しました。
小中高校三姉妹の日常の小さな可笑しさと幸せ。
ただ可笑しく面白く可愛らしい世界に、ほっこりします。
品行方正なハートフルコメディ。
女子小中高校しか出てこないので、「品行方正な」が大事です。
期待以上でした。
観て良かった。
次作も必ず観ます。

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ITOYA

3.0ほっこりした日常をまったり楽しめます

2024年2月3日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

幸せ

本作は、漫画「ゆるゆり」のスピンオフ漫画「大室家」の劇場アニメ化作品です。原作未読ですが、以前にテレビアニメ「ゆるゆり」1期を観ておもしろかった印象があり、先に観た「ダム・マネー」のあとにまだ時間があったので、本作を鑑賞してみました。

ストーリーは、買い置きおやつの盗み食い、漫画のネタばらし、友達との交流など、大室家の撫子、櫻子、花子の三姉妹の学校や家での何気ない日常から、それぞれの人柄や姉妹の仲のよさを描くというもの。テレビアニメの記憶が曖昧なのですが、櫻子は脇キャラだったと思います。そこにスポットを当ててはいますが、「ゆるゆり」らしい雰囲気は感じることができます。

というわけで、櫻子の学校での様子を描くと「ゆるゆり」メインキャラと絡んでしまうので、本作では主に撫子と花子のショートエピソードの積み重ねで展開し、そこに櫻子が絡んでいくという構成になっています。したがって、全体を貫くストーリーは存在せず、仲よし三姉妹のほっこりした日常を見守りながら、ただただ癒されるまったりタイムを楽しむ作品であると言えます。

映像的には、オープニングこそ実写背景にキャラを重ねる工夫を感じたものの、他に特筆すべき点はないように思います。でも、もともとギャグ寄りのほのぼのアニメなので、このクオリティでなんの不満もありません。そんな感じで、ストーリーも映像も劇場版ならではの特別感はなかったのですが、この世界観が好きなら楽しめるのではないかと思います。

しかし、正直言ってテレビアニメ「ゆるゆり」ほどのおもしろさは感じませんでした。笑えるシーンはあるのですが、どれもありきたりで先が読めてしまうのは残念です。「ゆるゆり」は、個性の強いメインキャラが、はっきりした役割分担の中で見せる掛け合いがおもしろかったので、本作の三姉妹と比べること自体が間違っているとは思いますが、それでもやはり物足りなさは残ります。もちろん、笑いの中に三姉妹の絆を感じさせるというアプローチは悪くないんですけどね。

それにしても、この手の作品は“特別興行”と銘打って強気の料金設定をしてくることが多く、本作もそうなのですが、これはファンの裾野を広げることの妨げになっている気がしてなりません。本作は小中学生でも楽しめる内容だと思うのですが、私と同じ上映回の観客は15人前後で、すべて成人男性でした。おそらく「ゆるゆり」ファンではないかと思われます。別にマニアックな作品でもないのに、コアなファンだけを対象にしているような印象を与えているようでもったいないです。どうやら次回作もあるようですが、おそらく今回同様の興行となるでしょう。大きなお友達だけをターゲットにした方が儲かるんでしょうかね。

キャストは、テレビアニメ「ゆるゆり」に続き、櫻子役を加藤英美里さん、撫子役を斎藤千和さん、花子役を日高里菜さんが務めます。戦場ヶ原ひたぎを思わせる、ドSとキュンの振れ幅で魅せる斎藤千和さんの声が耳福です。

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おじゃる

3.0可愛らしく罪のない百合世界

2024年2月2日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

萌える

ゆるゆりスピンオフ作品ということでちょっと楽しみにしていた作品
長女が「秘めた恋愛」をしているというのがやや意外だった
(この手の作品はそういうことをあっけらかんと見せるイメージだったので
ここでこういう背徳感(!?)を出してくるとは思わなんだ)

各キャラの所作、コロコロと変わる表情や動きは魅力的で
三姉妹それぞれの友人関係のそれぞれ違ったトーンでの描写も良いのだけど

なんというか「笑い」へのアプローチがちょっと微妙
明らかに笑いを誘うエピソードなのに
見せ方の問題か「笑い」につながってこないのがかなりつらい
(単に「かわいそう」にしかなってない)

単発エピソードに幕間のネタでつなぎ
全体を通して登場人物同士のつながりを
丁寧に描いてるところはとても好感が持てる

後日公開予定の続編も楽しみだ

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破雲泥