「興行不振も納得してしまった」星つなぎのエリオ 泣き虫オヤジさんの映画レビュー(感想・評価)
興行不振も納得してしまった
ディズニー作品なので、「とりあえず観よう」とは思っていたのだが、夏休みに出掛けたりして、すっかり観るのが遅くなった。集客はイマイチのようで、上映回もどんどん減る中、なんとか間に合って観賞。
【物語】
両親を亡くした少年エリオは叔母さんと暮らし始めるが、寂しい日々を送っていた。そしてある日、自分が宇宙研究施設で働く叔母さんの夢の足枷になっているらしい話を耳にしてしまう。自分の居場所を見失ったエリオは宇宙人に連れ去られ、ここからいなくなることを本気で願っていた。
ある日叔母さんの働く研究施設で地球外生物からと思われる信号をキャッチし、地球人のメッセージを求められるという騒動が起きる。たまたま施設に忍び込んでいたエリオはこっそりメッセージを返信し、ついに宇宙船から招待を受ける。エリオはさまざまな星のリーダーが集う場所「コミュニバース」に転送されるが、それはエリオが地球のリーダーだと間違われたからだった。個性豊かなエイリアンたちと彼らが暮らす宇宙空間で孤独な宇宙人の少年グロードンと出会い、初めての親友となる。しかし、宇宙の侵略者グライゴンが現れ、とある経緯からエリオがグライゴンの矢面に立たされる。
【感想】
ディズニー/PIXARらしいきれいな描画、ストーリーもディズニー/PIXARらしい、ファミリー向けの微笑ましい展開。 が、宇宙という舞台が多少の新味はあるものの、話のエッセンスは既視感をぬぐえない。はっきり言えば極めて凡庸なお話と感じてしまった。
世界的人気はどうなのかなとちょっとググってみると、日本以上に全世界的興行収入は振るわなかったよう。現時点で147百万ドル。 完全に赤字レベルと思われ、ディズニー作品としては記録的惨敗?
それも「分かる」と言うのが実感。
「何が悪い」と言うわけでもないのだが、心に引っ掛かるインパクトが無かった。今年ヒットした“リロ&スティッチ”の方がやっぱり鑑賞後の高揚感があった。
「酷い」とは言わないが、もう終盤となった夏休みに「家族で是非これを」と勧める気にはなれないかな。