TALK TO ME トーク・トゥ・ミーのレビュー・感想・評価
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降霊会
最近そんなシーンをいくつかの映画で見たが、結構簡単にやっちゃうものなのかな〜と。
というか、できちゃうものなのか?
誰でも簡単に霊を呼び、let him in してしまう。
霊媒師要らないじゃん。
あの「手」があれば?
パーティーで家の中をぐちゃぐちゃにするより、こっちの方が数十倍危険かと。
家を留守にする親は気をつけましょう。
ライリーが大怪我するシーンは本当に恐ろしかった。
かわいそうなライリー。
肝試しじゃないんだから、やっちゃダメだよ〜。
母親の言葉を信じるミア。
父親は本物か?偽物か?
悲しい結末が待っていた。
や、結末ではなかった。
始まりだった。
降霊術遊び
今風の若者が集まり、謎の手を握る事で霊を身体に降ろし、色々尋ねてみるお話。
90秒以上握らず止めるなどのルールもあるが、冷やかし半分みたいな空気で始まる悪ふざけの延長を見ているとイライラが募る。
口では強がっていても、凄まじい勢いで自傷行為を始める仲間を制止することも出来ない様は見てられない(…と言いつつ観ているのだが)
映像やカット、シーンの繋ぎなどは途切れなく上手く編集されており映画としての演出は出来ている方だと思う。
しかし…怖くない。
何だろう…ちょっとイライラするのだ。
上手く作っているのにオチの見当が着いてしまう。
悲惨な展開以外が想像できず、その通りに展開しその通りに終わってしまった。
結論として今日観るタイミングではなかったかも
いつ観たら面白く感じるか解らんけど。
(この下の雑感は観てる最中頭に巡った事です)
まず思い出すのが、こっくりさん。
40年以上昔にこっくりさんが流行っていた。
海外でも出てくるウイジャボードとほぼ同様の民間の降霊術だ。
数人の仲間と霊を呼び寄せる儀式を行い、色々質問する…
終わったら“お帰り”頂く…丁寧な対応も必要と言われるが、実際にこれを熱心にやるのは小学生くらいが多かっただろう。
霊の存在の有無は別として、感受性の高い子どもが影響を受け狂ってしまい、その後の人生を破瓜型統合失調症として生きていく例も多い。異常な事態が起こるリスクも含めて、先生や親達はこれを禁じた。
いま日本でもまだやっている子ども達がいるのだろうか?
その知識があれば作中の青少年達も…と思ってしまう。
そしてこっくりさんでやってくる“霊”とやらは本当は何がくるか解らないみたいなオカルト説もあり、この作品も同様の事が起こる。
見えているつもりの本人が見たいものを想像しているとして、その口から語られる話が真実かどうか等疑わしさしかない。
自分が死んだ事も知らない人が知らない奴に呼ばれて、遊び半分で質問されるなんてごめん被るだろう。
史上最高温度記録している夏
真っ盛り、お暇な方も心霊スポット巡りは止めてこれを観ましょう。
参考になるし、友達付き合いも考えられる様になります。行きたい奴だけで行かせましょう。
正直、悪いことは起こっても良いことは起こりません。
幽霊とか関係なくトラブルが起こりやすいので…。悪ふざけの代償はこんなもんです。
凄え😳
今夜(2024/07/26)観ました。
珍しいオーストラリア発の映画という事で、クオリティの低さを疑ってしまった自分を、今心底悔いています。それ程に予想を大幅に超えたハイクオリティのホラー映画に仕上がっていました。
こっくりさん的な若い子らの火遊び的なゲームに端を発し、収拾のつかない自体に発展、主人公ミアの立ち回り、それを取り巻く登場人物の行動など、序盤からエンドロール迄、計算され尽くしており、ラストシーンでは思わず唸ってしまいました。唯一のマイナスポイントは、イントロ後序盤の僅かなグダグダ感のみです。その他で文句の付けようがありません。
『シャイニング』的な霊が幾度も登場するので、苦手な人には酷かも知れませんが、個人的には目を伏せながらでも最期まで観てほしい作品です。
夏の肝試しがてら観てみては如何でしょう。太鼓判で最高に怖い映画です‼️😱
不快
ティーンの不安定な心に、悪霊がすべり込む
A24のホラーはスゴイ
序盤のノリは若者がやるドラッグやパーティなのですが、明らかに異質で怪しい手を使った降霊術のようなものを楽しんでます
日本ではまずやれないので個人的に感覚はわかりませんが、ハイ?になりたいという若者特有の手段として流行りでやるみたいな印象でした
ドラッグや葉っぱはこっちから見たら一緒ですけどね…
しかしみんな本当にあの瞬間に霊を見ていないのか疑問です、ミアはお母さんを見たと言っていますが他のメンバーは降霊はしているようですが何にも会っていない様子でした
そもそも主人公のミアは人と距離を置きたいのか近づきたいのかよくわからない印象でした
だいぶメンヘラなのはどんどん表れてきていますが、終盤にかけての行動は霊に操られているのか、そうじゃないとしたら本当にヤバイ奴だと思います
良い意味でホラー映画の主人公してたので個人的にはすごい好きです
ライリーのシーンは本当に怖くて、周りが動けなくドン引きしてしまうのも納得です
この映画緩急がめっちゃ効いてて怖いところでガッツリ怖くなるのですごく良いです
序盤の伏線も綺麗に回収してあぁ…と納得してしまいますね、本当にかわいそうだよ
ラストは自分がされる側になるので、どう解釈していいか迷ってます
ミアはほぼほぼ地獄に連れて行かれるでしょうね
私は時間がなくて映画館で観れませんでしたが、アマプラで視聴完了しました
結論はA24のホラーにハズレなしという最高の結論でした
ミヤに振り回された周りの人達
なんだか、主人公のミヤに振り回された周りの人達という感じでした。母親への思いと自分の好奇心でここまでなった気がする。ライリーの憑依チャレンジを許して、50秒以上させたのもミヤだし。。。
結局、ミヤのお母さんは自殺だったのでしょうか?そこがちょっと分かりにくいが、ラストを見る限り自殺して死後の世界で苦しんでいる感じか?
ライリーに憑いたのが母親としたら、あの行動を考えるとそうなるよね。だとしたら、父親は犠牲者か。
映画自体の面白さはまあまあと言ったところ。「90秒憑依チャレンジ」をSNSにあげるとこなんか。怖さはほとんど無しですねぇ。最初は良かったのですが、ドキッとする所もほぼ無かったので。
最後の展開も読めましたねー。
面白かった
オーストラリアンホラー。双子のユーチュバー監督のデビュー作だそうです。
スプラッターでも無く、CGが沢山でも無く、驚かせ系でも無く、此処まで怖がらせるのは凄い!
最近の米国映画の様にお金を湯水の如く使っての撮影でない点がより好感が持てる。良いアイデアとストーリーがあれば面白い作品が出来る好例でもある。
ただ最後まで母親の死の謎が残った。あの霊は母親の霊では無かったのか?それともあれは人を不幸にする悪霊が母親に化けて主人公に取り憑いていたのか?その辺が最後迄わからなかった。
オーストラリアのノリは日本人には難しい
若者が集まってハイになるというノリは日本ではあまり理解しにくい。
海外ではこれが陽キャの王道なのかなと思うけど、
ハイになるパーティだぜイエーーーーイ!!!!と言われても
え…(引)と思う。
日本版で言うとこっくりさんなのかな。
やめとけ、やめとけ、としか思わない。
子供がなんかなる映画はちょっと苦手だな。子供にそんな思いさせないでほしい。
ザ、怖いシーン!驚かせちゃうぞ!みたいなシーンはないんです。
痛いシーンとか、うわあ(引)っていうシーンとか。
突然の大きな音やというのはない。
令和のホラーですね。好き。
パパが最後まで怪しかったので映像特典「カットされたシーン」からのパパのシーンを採用してもよかった気がした。
ラストはそう来るか。好きなラスト。
ちょっとホラー映画「スマイル」を思い出した。
斬新さや衝撃や面白さは保証付き。だけど敢えて言うなら、のめり込んではいけない
日本で言う所の“こっくりさん”。
こういう降霊術って世界中どの国にもあり、いつの世も若者たちの間で人気。
台の上に置いた手が勝手に動いて何かを示したり、何かが憑依して言動が豹変したり…。
説明の付かぬ現象にゾクゾクしつつワクワク。面白半分。度胸試し。SNS社会の今だとバズるから。
そのほとんどがお遊び感覚で、相手を驚かす為のヤラセだろう。
中には真偽が疑わしいものもあり、事件も。思い込みによる精神薄弱かもしれないが…。
でももし、本当に“何か”を呼び寄せてしまったら…?
SNSで流行の“90秒憑依チャレンジ”。
不気味な“手”の置物。曰く付きの呪物だというそれを握り、唱える。「トーク・トゥ・ミー(話したまえ)」。
すると、目の前に霊が…!
さらに唱える。「レット・ユー・イン(入るを許す)」。
霊が憑依。
怖さはあるけど、やったら最高のブッ飛び快感!
破ってはならないルールが一つ。憑依は90秒以内。
もし、90秒以上憑依したら…?
恐怖絡みの遊びに興じる若者たちのお約束。でないと話が始まらない。
霊の仕業か。自傷行為。
目玉を抉り出そうとしたり、顔や頭や身体を壁や机の角に激しく打ち付けたり…。
かなりの痛々しいグロ描写。
憑依した霊に付きまとわれる。
気が狂ったか、現実の悪夢か、その境も曖昧に。
気付いたら…。ミイラ取りがミイラになったような、なかなかの衝撃のオチであった。
何より恐ろしいのは、ある理由があるにせよ、のめり込んでしまう事。
主人公の女子高生ミア。
2年前に母親が自殺。そのショックから未だ癒えない。
友人と共に参加したホームパーティーで憑依体験にチャレンジ。
以来クセになり、また皆で集まって、何度も何度も。
ある時、友人の弟に憑依したのは…、ミアの母親。
ついつい亡き母親との対話で友人の弟は90秒以上憑依してしまい、酷い事に…。
責任を感じたのか、それともまた母親と話したかったからか、ミアはこっそり“手”を持ち出し、母親の霊を呼ぶ。それが思わぬ事態に…。
母親とまた話したい。その気持ちは分からんでもないが…。
ミアもまた90秒以上憑依。
ありがちだと“手”は一体何なのか?…という展開になるが、本作はそっちの方向に展開せず。謎のまま。
悲しみや愚かさから招いてしまった事態や恐怖が主軸。教訓めいたものも感じる。
“手”やのめり込んでいく様は自ずと彷彿させる。
薬物。
憑依チャレンジして、最高のブッ飛び快感に皆で大盛り上がり。
ドラッグを吸って、ハイになるのと何が違うと言えよう?
バカ騒ぎ、やり過ぎ、悲しみや辛い事から逃げる為…。
依存し、気付いたら身の破滅。
自分や周りの命が危険に…。
やはりそんな薬物依存がアイデアのになっているという。
一人がドラッグを吸って床で痙攣。周りの友人らはその様をスマホなどで撮りながらゲラゲラ大笑い。
そんな光景を目の当たりにし、衝撃と恐怖を…。
オーストラリアで双子YouTuberとして活躍。ダニーとマイケルのフィリッポウ兄弟。
斬新なアイデア、YouTuberならではのバズりそうなもの=視点、ホラー映画の見せ場をしっかり抑えたグロやショッキング描写(特殊メイクも強烈!)、それらに込めたメッセージ性…見事な鮮烈デビュー。
続編の製作も決まり、あの『ストリートファイター』の新たな映画化の監督にも抜擢。どちらも気になるぞ!
製作は絶好調のA24。自社製作でも優れたホラーを送り出しているが、こちらは北米配給権を獲得。同社ホラー最大のスマッシュヒットとなり、さすがの目利き!
『エクソシスト 信じる者』『オーメン:ザ・ファースト』『変な家』…。
最近見たホラー/スリラーは個人的に不発ばかり…。
ようやく、会心の一作!
Z世代向けの良質ホラー
A24発の"憑依系"ホラー。過去作「ヘレディタリー 継承」や、ノオミ・ラパス主演の「LAMB/ラム」に比べれば王道を行く直球型ホラーに思える。評価面や興行面でも好調だった本作だが、テーマは若年層向けになっている。SNSを使った「〇〇チャレンジ」をモチーフにしており、本作では曰く付きの手の剥製(この手の正体もまあまあ不気味)を使い、90秒間の憑依チャレンジを行うという若者のバカ騒ぎがエスカレートした様なものである。
主人公は暗い過去を抱えており、それが後々に影響を与えてくるのだが、じわりじわりと狂気さと不思議さを帯びてくる演出は中々怖い。
また、誰が自分に憑依するのかが分からない状態、指名制度は勿論無い形である。霊界を彷徨う霊魂をあの様な形で誘い出してしまうと絶対に良くない事が起きるだろうが、近年の人々によくある、承認欲求を満たす為に次々と憑依チャレンジを行ってしまう。
遊び半分で心霊スポットに行ってはいけないだとか聞くが、彼らもそれと同じで、半分自業自得の様な気分で鑑賞していた。
皆それぞれ背負うものがあるのは承知しているが、「結局面白半分で参加した自分が悪いのでは?」という気持ちが勝ってしまい、いざ事が起きてから霊から驚かされ、どつき回されてもイマイチ感情移入が難しいという難点はあった。
それも踏まえて考えるとあのラストは上手く回収していたと思うし、必然な形の様にも思える。
何がともあれ、「絶対に霊と接触するな!」これが本作の最大の教訓である。
救いがない ∞
ティーンズ映画です。
こういう【あの世のものを呼び込む】系の儀式は
それなりの覚悟が要ると聞きますが
主人公たちは…(視聴後)…そうだよね。。
後味悪くて皮肉を効かせたラストで
久々に凹みました。
途中から主人公が独善的になっちゃって
引いちゃいましたが
悪霊に取り憑かれた犠牲者という立場で見たら
気の毒になりました。
あと、生きてる親の言葉じゃなく
本当の親かわからないあの世の存在の言葉を
鵜呑みにしちゃうのが悲しかったですね。
心の隙間に入り込まれ、取り憑かれ、
取り込まれ、見事に持っていかれちゃいましたもんねーーー…。
そら交通量の多い車道を前にしても
余裕しゃくしゃくでニタニタ笑えますわな、
あのラスボス悪霊。
汚い、さすが悪霊、汚い(-_-;)
(降霊術を交えた度胸試しってあるんですね。
降霊術なら形を変えて時代を超えて
延々と続きそうです ∞)
霊、ヤバい、キモチいい。
原題
Talk to Me
感想
『ミッドサマー』『へレディタリー/継承』を超えて全米でA24ホラー史上最大のヒット!!
SNSで話題の「#90秒憑依チャレンジ」でハイになりのめり込んでいく若者たちが体験する想像を絶する‟恐怖”
上映時間95分はちょうどよく、飽きずに観れました。
ですがあんまり怖いとは思わなかったです。
幽霊はキモかったです。
ライリーが可哀想でした…あんな顔面になっちゃって…
ラストは好きな終わり方でした、ミアがあちら側に行くのはちょっと予想できて驚きはしなかったです!
1.手を握る
2.唱える
3.招き入れる
ただし、90秒を超えてはならない。
※何が憑くかはあなた次第
オチがバレたら2度は観ない
最近知ったんだけど近年の邦画は洋画より興行成績が上なんだってね😐
確かに言われてみれば洋画の質の低下をマ王は考慮してなかった😑
漫然と単純に洋画崇拝者として映画館に通ってたのがいけなかったみたいだ🌀
「名探偵コナン」「ポケットモンスター」とか言うマンガやゲームの映画に並ぶ人々を尻目にしながら「お子様だなぁ」と勝手にレッテルを貼っていた😬
実際、マ王はコナンもポケモンも認めていない🥸
コナンは書くのも躊躇するくらい嫌いだし(ファンの方々には申し訳無い)ポケモンと映画「バイオハザード」シリーズは同じ種類だと脳内では判断してる✨
話がズレたから戻すけど、洋画の製作陣も薄っすら気付いてはいたんだと思うのよ😅
「アカン、ネタが無い」ってさ🤣
だから近年の洋画って①シリーズ物②リメイク・リブート物③CGアニメ物が大半なのよね🤔
①は前の脚本に付け加えるだけで出来るし②なんか土台が既に完成したモノがあるワケだし③に至ってはプログラムソフトがあるからお金が掛からないので安価に制作出来る💨
金をかけないから売れないし売れないと直ぐにオンデマンドに回して回収に走るし、だから黒字になり難いループが完成してしまい結果は中華資本やインド資本に占領されて、日本じゃ誤魔化す為にマスコミ使って(いやスマナイ、今に始まった事ではなかった)
さて映画「TALK TO ME」はオーストラリア産の今風なストーリーとして話題になってたらしいのでマ王も漏れ無く映画館に足を運んだ次第だが、ドラッグと降霊を同じ場所に持ってくる辺りバチ当たりな気がしました😆
最近の若者は合法なら霊でもOKなの?
まぁ物語はソレだけではないんだけど太さと奥行きが無いもんで単純に終わってしまう🙄
しかも続編とかの話がもう出てるからマ王的には「何してくれてんねん!」と吠えたい😤
この手の一発芸な映画に次なんてあんのか?
続編よりも別の映画の脚本を書いて洋画復活してほしいのよ、マ王としては🥲←でも続編が出来たら観てしまうマ王(映画好きの義務若しくは本能)
映画館での鑑賞オススメ度★★☆☆☆
2度観る度★☆☆☆☆
続編観る度★★★★★(恥ずかしくない)
降霊実演と破滅
ヘイリーとジョスが主催するパーティは酒も薬もないかわりに過激な降霊実演をやってSNSで人気があった。冥府と現世を仲介するのは防腐処理をした屍体の手。それは生前悪魔崇拝に耽溺していた者の手だと言われ握手すると黄泉への扉が開きI let you inと言うとランダムな霊が憑依し、90秒以内に握手を引き離すことで安全な「トリップ」ができる。──はずだった。
ホラーの主人公が落ちていく破滅のきっかけにはオブセッションがあり、ミア(Sophie Wilde)の場合は母親の自死とカンガルーだった。
導入で轢かれた動物をどうするかという判断が出てくる。
どこかで見たことのあるジレンマだが、主人公が運転する車に鹿が飛び出してきて轢くか、すでに轢かれたのを発見するか──それを「楽にしてやる」ためにまた轢く。そのオブセッションが主人公を不安にさせる。ここではオーストラリアらしくカンガルーだったが、導入にそれがありミアは生かしたまま置き去りにする。
旧世代の方ならご記憶があるかもしれないが(あるいは今もやっているのかもしれないが)昔、中学校の教室で女の子たちがウイジャをやっているのをよく見た。半紙にハイとイイエとあいうえおが書いてあり、だいたい10円玉をつかってそこへ指を重ね、権勢のある子が主導でわざと指を動かして、意味をなす語をつむぐ──という遊びだった。霊に聞くことと言えば「○○くんは○○ちゃんのことが好きですか」みたいな愚にもつかないことだったし、霊にとってもそんなもん知らんがなという話だったが、わざと動かしていることを指摘すると女の子に怒られた笑。
しかしウイジャとかコックリさんは西洋世界でもアジアでも長い歴史のある降霊術である。すなわち、そこに悪霊に魅入られるような脆弱性をもった人が参加し、霊がやってくる条件が揃ったばあい、ほんとうに何かが降りてきて憑依するという可能性があった。(のではなかろうか。)
Talk to Meはウイジャやコックリさんよりも危険度が高いと思われる「握手会トリップ」をパリピの感覚でやってしまうのがポップな活気につながっていて、さらにTalk to Meが斬新だったのはその「握手会トリップ」の説明が省かれていたから。
アデレードの若者たちが、これこれこのような風変わりな遊びに夢中になっています──という説明を置かずに、その現場をいきなり描写する。それが「こいつらなにやってんだ?」というキュリオを形成してポップ&斬新な印象につながり、そこへ格好のエフェクトやサウンドデザインや演技力を加え、結果Talk to Meはドントブリーズやミーガンのようなバジェット破壊ヒットに昇華された。概説によるとA24のホラー映画として最高収入をあげ、続編を開発中だそうである。
個人的にはミアの愚かしさがすきではなかった。悪魔というものは、主人公の隙やわだかまりを突破口として忍び入ってくる──とはいえミアは失策を犯しすぎている。ライリーが可哀想だし全体としてTalk to Meの事故はぜんぶミアのせいだ。しかし映画はよかった。最近の映画は長くなる傾向があるせいか短さも新鮮でサクッとして潔かった。
監督はDanny PhilippouとMichael Philippouのコンビ監督。ユーチューバーでもあるふたりにはRackaRackaというコンビ名がある。これが初監督作品で、日本の映画監督やユーチューバーとの格差を感じざるをえないが、ふたりはインタビューで妄想代理人、るろうに剣心、ブギーポップは笑わない、エヴァンゲリオンが好きと述べた──とwikiに書いてあった。
映画を繁く見ていて、日本映画に感心する機会が少ないが外国映画に感心することが多い──という体験値を持っているわたしは、その外国のクリエイターが日本のアニメや漫画からの影響をあげていたときに驚く──という現象に出会うことがたびたびある。まったくの別物にトランスフォームされているからでもあるし原型よりも面白いからでもある。
Nopeにしたってピールは映画の着想をエヴァンゲリオンのサハクィエルから得たと明言していた。日本製にたいする外国人の着眼点にははかりしれないものがあると思う。
ただ自分は日本映画に点がからい──とは思ってはいないのだが。
imdb7.1、RottenTomatoes95%と82%。
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