ギルバート・グレイプのレビュー・感想・評価
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コスプレ以前のデップ、まだ子供のディカプリオ
京都シネマ名画リレーにて。会員500円の素敵企画です。最近朝だけでなく、作品によっては夜も上映するようになり、ありがたい限りです。
さて、これまで機会がなく未見だったギルバートグレイプ。まずはディカプリオが若い!まだ子供やんっ!そしてなんて演技が上手いの...と、びっくりしました。そして、コスプレ以前のジョニーデップ。あ、でもシザーハンズはすでにやってたか。なんにせよ、素朴な田舎の青年がハマっていました。
ジュリエットルイスも可愛かったです。あとは若いはずなのに今と変わらんジョンCライリーにうけました。ごめん。
ギルバートは家族を支える為に自分を捨てて暮らしています。父が自殺し兄が家を捨て母が摂食障害でとんでもなく肥ってしまい弟は重い障がいがある。妹2人となんとかやっているけどという日々です。
気晴らしなのか、断れなくてなのか、職場のお得意様の主婦と不倫中。弟はもう、ちょっと目を離すとタンクに登ってしまう。人生に希望も何もない。でも祖母と旅をしている少女、ベッキーと出会いすこしずつ人生が自分のものになっていくお話です。
ベッキーとの恋の進展はそれはそれは可愛らしくて微笑ましいです。奥さんとの不毛な不倫とはやはり違いました。奥さんには気の毒でしたがね。
最初っからギルバートがアーニーを殴ってしまわないかが不安で仕方なかったです。予想通り殴ってしまいましたが、仕方ないよと思いました。アーニーには申し訳ないんだけども。
グレイプ家の閉塞感は、家への執着、家族への義務感が要因のように思いながら見ました。母の病は気の毒だけど、そのせいで子供が苦しむのは間違いです。母が良くない。でも母にはどうすることもできなかった。ではどうすれば?そんな事をずっと思っていました。
結局は母が死んでしまって止まっていた時が動きます。母を憎んでいたギルバートでしたが少し変化してベッキーを紹介し、ママも現状を変えようとした矢先に。二階から母の遺体を下ろすのは至難の技で、兄弟だけではどうにもならない。母を笑い物にしないため、ギルバートは家ごと母体を火葬します。
絶対キリスト教の保守系っぽい地域で火葬とは、という驚きと、え、無許可だと放火とか死体損壊とかの刑罰があるのではという心配で一気に我に返ってしまいました。
そこまではすごくハマって見ていたんですが。そこが残念でした。
でも全体的にはいいお話でした。
役者がすごい
ストーリー自体はまあまあだと思うけど、やっぱり役者がすごい。
まずジョニーデップも、苦労した家庭に生まれたが家族は好きで弟思い。それがすごく伝わってきた。
でもやっぱりレオ様の演技力は素晴らしい。よく障害を持った少年の役はあるけれど、どれとも違くて一番良い。どこか可愛いところがあって、大人になれない少年。
聞いた話だが、レオは撮影中、休憩に入っても演技をやめることはなく、ずっとそのまま役に入り込んでいたそう。
さすが。
普通に良かった
私は映画について詳しくないけどちゃんと考え込まれてる映画だなーと思った。途中からこの映画どうやって終わらせる気なんだろうと思いだしていたがキレイに終わってくれてよかった。
他の映画のようにあまり大それたことがあるわけでなく現実味があってそれはそれで感動した。
レオナルドディカプリオが…もうあれは演技と呼ばないです…アーニーとして今まで人生を歩んで来たんだろうかって感じがするぐらいリアル。
お母さんが階段登るだけで死んでしまうのはどうかと思うが。
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