「若い頃の綺麗なお母さん、どんなんやったんやろ」ギルバート・グレイプ ♪エルトン シンさんの映画レビュー(感想・評価)
若い頃の綺麗なお母さん、どんなんやったんやろ
すごい家族構成で太って動けない母親、知的障害の弟を含む4兄弟。
決して裕福そうでもないだろうに誰一人ぐれてない。みんな協力し合って生きている。
節々に愛情を感じる場面が出てきてそのたびにほろっとする。
途中から私的障害の弟がデカプリオに似てるなと思ったら本当にデカプリオだった。
撮影当時は多分、20歳になっていなかったろうに素晴らしい演技力だった。
それでもアカデミー賞は助演男優賞のノミネートに終ってる。
その年の受賞者は誰やってんやろ?(トミー・リー・ジョーンズ – 『逃亡者』)
さらにびっくりしたのはエンドロールで流れたギルバートがジョニー・デップだったこと。
忘れたらあかんのは母親、俳優デビュー作らしい。
映画のためにわざと太ったのか?それともCG?
とてつもない家族なのだが周りの人々が優しく物語を暖かくしている。
ほろ苦い恋もあったり、ドッキリする不倫もあったり、盛りだくさんの良い映画でした。
ギルバートが弟の誕生日に絶対に行かないといってたスーパーでケーキを買って出てきたとこでばったりアルバイト先の食料品店の親父と出くわしたシーンは笑うに笑えなかった。
結局、この家族も母親の死と友にバラバラになるのだがまた、いつか一緒に暮して欲しいと思わせる映画だった。
「人に見られて馬鹿にされるのがいや」といってたお母さんのために遺体を家ごと焼いてしまうと言うのはいかがなものか?
決断力の無かったギルバートが唯一、決断した場面、私にはこんな発想ないしこんなことしたら間違いなく刑務所へ直行やね。
なんとなくハッピーエンドで終ってるのがある意味、恐ろしい。
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