「初夏の風のような秀作。」ギルバート・グレイプ さよさんの映画レビュー(感想・評価)
初夏の風のような秀作。
若きジョニー・デップとディカプリオ。
対照的でともに見事な演技。
ディカプリオに至っては上手すぎ。
古い価値観に縛られた田舎町で
現実に対処できない母親、知的障害の弟、
難しい家族と責任をかかえ
ただ確実に可能性を失っていく日々。
それでも良い人でいたいと
ぎりぎりで踏みとどまっている青年の憂いが切ない。
彼の世界を開けようとノックする
ベッキー役のジュリエット・ルイスが素晴らしく爽やか。
おおらかでキュートでふわりと母性まで感じさせる。
ただ希望へと向かっていくようなラスト。
胸のすくような青空をプレゼントされた気持ちになる。
秀作。
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