「また観たいと思わせる作品。」市子 こあさんの映画レビュー(感想・評価)
また観たいと思わせる作品。
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戸籍は手に入れたのだろう。
これから、保険証やケータイの心配はなくとも、また市子と名乗れない長い長い苦痛の日々が始まるのだろう。
それでも、長谷川くんと過ごした市子としての3年間は、これまでの人生にはなかった、小さくとも濃い光になるであろうことは、彼女にとっても観てる側にとっても救いだなぁと思った。
妹が死んだ後の母親の歌には、狂気の中にも呪縛からやっとの思いで逃れたという解放感があったのに、同じ歌を、シアワセから離れざるを得なかった市子が歌うシーンはすごくすごく切ない。
エンドロールが鼻歌なのもとても良かった。
欲を言うなら長谷川くんのバックボーンもちょびっと欲しかったかなぁ。
個人的な望みとしては長谷川くんが市子に逢えて欲しかったけど、逢わせないことで市子のこれからの人生の切なさがより浮き彫りになってすごく染みた。
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