「フェラーリ隆盛の原点にある人間性」フェラーリ 2nd Life Storiesさんの映画レビュー(感想・評価)
フェラーリ隆盛の原点にある人間性
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見終わった後、これほど物足りなさを感じる映画は少ないだろう。ただ、つならない映画ではない。
というのも、自動車レースや自動車そのものの魅力に引きづられて、フェラーリの「経営」と「ファミリー」という物語の主軸が理解できず、結末の呆気なさに驚いたというのが実情である。
同じように感じた人も多いのではないだろうか。
どんな企業でも経営危機が訪れるし、それを乗り越えて企業は社会の公器に成長する。
戦後、フェラーリは、レースの大事故を契機に絶対絶滅の経営危機に陥る。それを救ったのがファミリーであり、妻の善意?である。しかし渦中の妻は憎しみにまみれ、会社を潰しても気が晴れない状況をあったことを考えると、その振る舞いは奇跡としかいいようがなく、それ以上に不思議な人間の精神が現れている。
フェラーリの隆盛の原点がここにあると考えると、時間差でこの映画が面白くなってくる。
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