「ペネロペ・クルス大好き」フェラーリ Raspberryさんの映画レビュー(感想・評価)
ペネロペ・クルス大好き
アダム・ドライバーとペネロペ・クルスの別格の存在感に加えて、身体を使った心理表現の精度の高さに度肝を抜かれた。
人生は複雑だけど、フェラーリという人は決して人の命を軽く考える人間ではなかったということ、妻は精神が崩壊しながらも、冷静で気高い女性だということがヒリヒリと伝わってきた。
ビジネスの成功物語や男たちの友情物語に、最近はあまり興味がない私には、本作のこの感じ、すごく面白かった。
赤の色合いや、輝き、車のことはよくわからないけど細部に美意識が宿っていたように思う。
外部の資本に頼りながら、自分の美意識を曲げずに貫くという意味で、映画作りとレーシングチームは共通点があるのかもしれない。
マン監督は相変わらずピリッとしていて無駄がない。そしてエネルギーが溢れている。
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