「レースで勝つために車を売る」フェラーリ あさやんさんの映画レビュー(感想・評価)
レースで勝つために車を売る
イタリアの自動車メーカー、フェラーリの創業者である、
エンツォ・フェラーリを描いた、ヒューマンドラマ。
エンツォは息子ディーノを亡くし、さらに会社の経営に行き詰る。
妻との関係も冷え切っていたが、愛人とその息子ピエロとの関係も知られる。
競合会社からの買収の危機に至るも、エンツォはロードレースに挑み、
起死回生を図る・・・
あのフェラーリの創業期における、公私にわたる人間関係が描かれていたが、
背景が分からないと、ちょっと理解が難しいかも。
このエンツォ、ドライバー経験を経て、会社を設立したようだが、
「死を恐れるな」とドライバーたちと言い、思いやる姿は経験者ならではか。
また、一般人を事故に巻き込んでしまった後にエンツォが「一般人は彼らと違う」と
悼むシーンも印象的であった。
また、「レースで勝つために車を売る」という他社とは異なるブランド戦略、
これもドライバー出身ゆえの考え方か、はたまた建て前なのか。
今では、フェラーリと言えば、高級車、スーパーカーの代名詞だけど、
こんな歴史が、裏舞台があったのか。
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