「忙しい人」フェラーリ U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
忙しい人
なんかせかせかと早足で歩く人だったのだなぁと思う。頭の回転が早いのか、直感を信じているのかは知らないけれど。
レーサーを引退してもレース中のような人だった。迷う隙がないというか、迷ってる内に死んでしまうというか…そんなレーサーの習性をずっと捨てきれない人。
創業者の話だった。
エンツォ・フェラーリ
…全く興味がない。が、レースとかなら楽しめるのかもと思って鑑賞。レースもそこそこあるけれど、家族の話がメインのようだ。
困った…ホントにどうでもいい。
現副会長のピエロ氏が絡んでるので、その母君を悪者にも出来ないだろう事は分からなくはないのだけれど、それでも前妻を悪者にするのもどうかと。
気性は荒いのかもしれないけれど、フェラーリ社を起業したパートナーであるし、エンツォへの理解もしてくれてるように見える。
透けて見えてくるのは、エンツォの身勝手さだった。板挟みになってる風ではあるけれど、それよりも彼が優先している事があるだけのようにも見える。
「レースに勝つ」
ここの比重が大きいので、エンツォ・フェラーリの人生において、家族なぞどれほどの比重があったのだろうか?
物語はずっと座り心地が悪くて、なんなら結構強引な解釈でエンタメ的に捻じ曲げてるとこも多いんじゃないかと思えてしまう。
ちょいちょい寝てたから、いつも顰めっ面のアダム・ドライバーしか印象にないんだけれど、レースの事故シーンでは目が覚めた。
悲惨な事故ではあったのだけど、悲惨の表現がしっくりこずで…ドライバーの顔が半分無くなってる描写で、何を伝えようとしたんだろうか?
たぶん、今でも観客を巻き込む事故は後を絶たずだと思うのだけど。ちょっと考えりゃ分かるよな?時速100キロを超えて疾走する鉄の塊が手を伸ばせば当たる距離にいるなんて、どれほど危険な状況か。
わかんないのかな?
どんな盲信をしてんのかな?
まぁ、いいけど。
とまぁ、あんまいい感想では無かったので配信が始まったら、また見ようかなと思う。