「クルマ好きのための映画ではない」フェラーリ sum13zさんの映画レビュー(感想・評価)
クルマ好きのための映画ではない
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まずタイトルから車好き熱狂のカーレースモノを思い浮かべるが、実際にはエンツォ・フェラーリとその妻、愛人にスポットを当てたヒューマンドラマ。エンジン音など頑張っているがレースシーンはフォードvsフェラーリなどと比べると驚くほど地味。
アダム・ドライバーはスターウォーズで知った俳優だけど相変わらす凄まじい演技力だ。貫禄と情熱、そして少しの狂気が滲み出てた。
ちなみにスターウォーズの時から演技力はヤバいと思ってた。
カイロ・レンは設定や扱いが中々酷いキャラだったけどドライバーの演技力のお陰で大惨事は免れてたから。
ペネロペ・クルスの妻役もなかなか凄かった。
最後、エンツォに私が生きている間は婚外子を認知しないで、と迫るシーンとか、鳥肌モンの名演だった。
愛人役はダイバージェントの娘だったのエンドクレジットで気がついた。こちらは普通だったかな。
フォードvsフェラーリを期待して観に行くとがっかりするはず。
この映画はアダム・ドライバーとペネロペ・クルスの演技を見る映画。
あと、マイケル・マン監督の作風は夜の暗い映像に拘ってるからどうしても画面が暗め。
寝不足で観に行くと寝てしまいそうになるので注意。
寝るには勿体無い傑作だ。
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