「何故、不倫話に時間を割くのかと不思議に思っていたら、そういうことだったのか・・・」フェラーリ GFさんの映画レビュー(感想・評価)
何故、不倫話に時間を割くのかと不思議に思っていたら、そういうことだったのか・・・
マセラティと覇権を争っていた1950年代後半のフェラーリが、当時、倒産の危機にあったのは知りませんでした。その頃から既に大変な状況だったわけですね。
レースで勝つことが目的のフェラーリが、その社運を賭けて、大レースに臨む話と並行して、エンツォさんの不倫騒動が結構、時間を割いて描かれており、この映画って、どっちがメインの話?と疑問に思いながら、鑑賞していましたが、最後につながりました。
大事故を引き起こし、運にも見放されたフェラーリの危機を救ったのは、旦那の隠し子を知って激怒になっていた奥様だったわけですね。お金は無条件で貸すけれど・・・と話し始めたペネロペ・クルスさんが、格好良かったです。
減点する理由の一点目は事故の場面。アメリカ映画に映るレース事故の場面というと、こんな感じに、すごく悲惨に描写されることが多い気がします。実際にそうだったとしても、強調されちゃうと、ドン引きします。ドライバーに死ぬ気で走れと平気で言うエンツォさんが、観客の死には、ひどくショックを感じていたことを伝えるにしても、やりすぎと思いました。
二点目は、イタリアが舞台なのに、英語で会話してること。これは大きく減点です。これも、アメリカ映画だから仕方ないでしょうけれど、違和感が半端なかったです。イタリア人の俳優さんを集めて、リメイクして欲しいかも・・・
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